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【新人向け】成功への第一歩:インレー修復の基礎をマスターする形成・説明・仮封の勘所

2026年3月25日(水)

「カリエス除去はどこまで行えばいいのか」「仮封がすぐに外れてしまう」......。臨床に出たばかりの時期、インレー修復はシンプルながらも奥が深く、不安が尽きない処置の一つではないでしょうか。一つひとつのステップに明確な根拠を持つことで、手技の精度は格段に向上します。明日からの臨床がスムーズになる、基本的な手技のポイントを整理しましょう。

カリエス除去の基本: タービンとエンジンの使い分け

確実な窩洞形成の第一歩は、適確なカリエス除去です。エナメル質は効率を重視してタービンで、象牙質は過剰切削を防ぐためにエンジン(スチールバーやラウンドバー)を使用するという基本を徹底しましょう。特に象牙質では、エンジンのラウンドバーで丁寧に進め、「白い削片」を確認できるまで除去を行うのがポイントです。検知液での染め出しを行い、取り残しがないことを確認した上で、修復物の重合収縮によるリスクを軽減するためのレベリングへと移行します。

仮封の精度を高める「デュラシール筆積法」のコツ

インレー装着までの歯質保護に欠かせないデュラシールですが、隣接面の充填に苦戦するケースが多く見られます。成功の秘訣は「隣接面から操作を始める」ことです。咬合面を先に埋めてしまうと、硬化が始まった際に隣接面に空洞ができやすくなります。まずは隣接面にデュラシールの玉を置き、空洞を作らないよう押し込んでから、余った分を咬合面へ流しましょう。また、筆の管理も重要です。精密な操作のために常に筆を清潔に保ち、ディスポーザブルの筆も活用して効率化を図りましょう。

出典:アシスタントワーク/10.デュラシール

術前の偶発症説明が患者満足度を左右する

技術と同じくらい大切なのが、患者さんとのコミュニケーションです。支台歯形成を行う際、術後の知覚過敏などの偶発症について、事前に「起こりうる可能性」を伝えておくことで、患者さんの不安を払拭できます。治療のゴール(目標設定)を共有し、納得感を得た上で処置を進めることは、あらゆる歯科治療の基本原則です。丁寧なカウンセリングが、最終的な治療満足度を最大化させる近道となります。

まとめ: 正確な基本の積み重ねが信頼を生む

インレー修復の予後は、基本に忠実な処置の積み重ねで決まります。時間をかけてでも正確な形態を付与し、患者さんへの説明を疎かにしない姿勢が、長期予後と患者さんからの信頼に繋がります。一つひとつの動作に自信が持てるよう、動画で実際の手技を視覚的に復習してみるのもおすすめです。

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