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イタリア リミニのデンタルショーに参加して

2024年6月12日(水)


3年ぶりの参加🇮🇹

5/16(木)、5/17(金)、5/18(土)にイタリア エミリア・ロマーニャ州のアドリア海に面した都市リミニにてデンタルショーが開催されました。私はコロナ禍の3年前に参加して以来、久々の参加となりました。

夫がイタリア人というのもあり、コロナ前まではほぼ毎年、イタリア帰省をしていましたが、コロナが始まり、コロナ禍の帰省で心身共に大変な思いをしたので、正直私はこの3年間イタリアに対して多少なりとも嫌悪感を抱いていたと思います。

帰国して、このイタリアに対しての心境はまた一変、私の大好きな第二の故郷となって戻りました。その点に関して、今回イタリアに赴き本当によかったと思っています。


訪問者数増加‼️

さて、今回のリミニデンタルショー、60000平方メートルの会場は8つのパビリオンからなり、388社の歯科企業が出店、3日間で訪問者数は20000人を超えたそうです。

昨年この地域では大洪水の被害があり、デンタルショーは開催されたものの、散々だったと昨年出展したInfodent友人Gianluca(ジャンルーカ)が話してました。残念な結果となった昨年の前年(2022年)と比べても今回のデンタルショーの訪問者数は33%増加したと報告されました。

会場の様子
↑会場の様子

美容企業の出展多数✨

前回のリミニデンタルショーと比べて特に興味深かったのは、美容企業の出展も多く、目を魅いていました。ホワイトニング同様に、体験できるように準備され、ブースを訪れる人々は代わる代わる興味深そうにフェイシャルエステに対しての施術を受け、質問したりしていました。

私はマッサージ機(肩、腰、背中、脚全ての部分で使える)を試してみました。スタッフ、患者さん双方でくつろぐことができて、これなら場所の確保も最小限で済みそうだと納得いくもので癒されました。

タカラベルモント、松風、GCと現地に支店を置く馴染み深い日本企業も出展していて誇らしかったです。

マッサージ機
↑ホワイトニング・マッサージ機ブース

チェコ共和国の歯磨き粉🪥🦷

私が今回すごく気に入った歯磨き粉を紹介します。

チェコ共和国から出展していたHERBADENTのORIGINAL Gingival herbal gel です。風味がすごくいいのと、使用感に感激(歯面がツルツルになります。)した私は即購入を希望しましたが、今日は販売できないと断られてしまいました。郵送してくれるとのことなので待とうと思います。

同メーカーのFUSION E RAFFORZAMENTOのジャスミン味は本当に美味しくて(歯磨剤にこの表現を使うのもどうかと思いますが…笑)衝撃的でした。着色料や化学添加物を使わずハーブを原料に仕上げた自然な優しい味が癖になりそうです。

今回はInfodentの傘下にブースを設けていたHERBADENTですが、ドイツケルンでのデンタルショーではすごく大きなブースを出していると友人が語っていました。イタリアリミニでもとても人気なブースの様で多くのDHが熱心に話を聞いていたのが印象的でした。

そして出展者であるチェコから来た女性のイタリア語学力には圧倒されました。日常会話以上に習得が難しい歯科専門用語を使って、現地歯科関係者に熱く流暢に説明する姿もまた私にはとても魅力的にみえました。

歯磨き粉
↑HERBADENTのORIGINAL Gingival herbal gel 

再会🤝

あと、私にとって嬉しかったのは3年ぶりにInfodentスタッフと再会できたことです。

コロナ禍の当時のイタリアは、グリーンパスという強制的な制度が強いられていて、当時日本からデンタルショーに参加した私は48時間毎にPCR検査、電車に乗るのも切符購入前にまず検査して陰性証明を提出しないと電車にも乗れず…その検査の為に早朝から長蛇の列に並び、移動の度にストレスを抱えることとなりました。公共の広場では「NO グリーンパス」と描かれたグリーンパス制度に対する反対派と暴動が起きていて、日本から来た私は身の危険を感じざるを得ませんでした。当時は世界的にアジア人に対するネガティブな中傷や事件が起きていたのを知っていたので、私はかなり警戒していたのを覚えています。

そんな中Infodentの皆んなは、食事の為レストランに行った時も私がいたので(グリーンパスを考慮し)、外の席を選んでくれたり、デンタルショーの横に設置されたPCR検査を心配して「あきこ、そろそろ48時間になるから検査した方がいいんじゃない?」と気遣ってくれました。3年前のイタリア帰省は、家族的な理由もあって決断しましたが、日本から出るのもイタリアへ入るのも、その逆も犯罪者の様な待遇で、とても大変で心が折れそうな日々でしたが、彼らの優しさには救われました。

再会
↑Infodentスタッフと再会の記念写真

環境にやさしいブース🌱

そんな彼らの今回のブース、以前と同様にInfodentの大型ブースの中に、それを囲む様に小型ブースが並んでいました。先ほど紹介したチェコ共和国のHARBADENTもInfodentの傘下に出展していたメーカーのひとつです。

Infodentのブースは、環境負荷、リサイクルを考慮した段ボールで作られ、斬新さの中に自然や人に対する優しさが感じられる雰囲気でした。多くの方が訪れ、入口ではInfodent恒例のミニゲーム(今回は歯に因んだもの)を企画、時折訪れた人々はハズレなしの景品を受け取り嬉しそうでした。

Infodentブース
↑Infodentブース


最後に🖊️

今回はカメラマン担当のAndrea(アンドレア)の取材に同行してみました。編集も手掛ける彼は大きな荷物を持って会場内を行ったり来たりしながら、時間毎に約束をしている様々なブースで撮影をしていました。私が日本から時々チェックしている彼らのSNSの動画は彼が作っているのだと初めて知りました。

私は…というと、展示を見たり、体験したり、DHが講演するセミナーを聞いたりしながら、Infodentの雑誌を配りInfodentブースへの勧誘を問いかけたりしました。

歯科に限らず、多くの日本企業の方々が、海外出展を検討していると耳にします。ヨーロッパの中でもイタリア市場は比較的安価で、第一ステップとして出展しやすいと聞きました。確かに中国、韓国とアジアからの出展ブースもいくつか目にしました。私のこの投稿が、歯科に従事する多くの方々の、関心事のひとつとして心に残るならそれだけで嬉しく思います。


記事提供:釜崎亜希子(フリーランス歯科衛生士)

【略歴】
豊橋市平野歯科医院にて歯科助手として勤務
豊橋歯科衛生士専門学校卒業
卒業後、豊橋市松井歯科医院 他 数カ所の歯科医院で勤務
イタリア留学
名古屋第一赤十字病院口腔外科勤務
名古屋市千種区星ヶ丘デンタルプラス勤務

現在フリーランス
名古屋市名東区 上社しまだ歯科
名古屋市港区おはよう歯科
勤務中

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