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歯科ユニットA-dec(エーデック)ユーザーインタビュー Vol.2 佐藤忠敬院長

2021年8月10日(火)

ユーザーインタビュー Vol.2

千葉県市川市 佐藤歯科
佐藤忠敬 院長

患者さん本位の治療を目指すとA-decなしには考えられません

佐藤歯科は、昭和45年に開業、平成15年にお父様の後をついだ佐藤忠敬先生が2代目院長となられた地元密着の歯科医院です。

『患者さんと歯科医の双方が満足できてはじめて良い治療だと言える』という考えから、患者さんがリラックスできる環境と高度な治療を可能にするために、A-decのユニットをはじめ、CT、マイクロスコープなどを選定されています。

審美に関しての要望に応える技術もさることながら、万が一の災害で停電や断水になっても診察ができるような設備を整えられていることは、佐藤歯科の患者さん第一主義の表れだと言えましょう。

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A-decはどのような理由で選ばれたのですか?

そもそもA-decの名前すら知らなくて、使っていた知人から勧められたときに、「どこの三流メーカー?」と聞き返したことを覚えています(笑)。
聞けば、アメリカでは歯科用ユニットの8割のシェアで、他社製品も同社と互換性がないと売れないとか。そこで、いろいろ調べてみたら、シンプルなつくりで故障が少ないということが特徴で、そのために軍隊でも使用されていることがわかりました。
これは実物を見てみたいと思い、輸入元のショールームに行き、触れてみてすっかり気に入りました。

どんなところが良かったのですか?

患者さんの身になって寝てみたのです。幅が広く寝心地がいいんですよ。
シンプルで、重要な部品はキャストでつくられている。感染予防の面でも先進的だ、ということで購入を決意しました。

購入から14年が経っているのですが、決してだましだまし使っている訳ではありません。ましてや軸部のガタが出たりすることもありません。一昨年、医院をリフォームして、理想の空間をつくることができたのですが、ユニットの買い換えをしなくてもよかったので、その分の予算を他に回せました。

実はリフォームを機に、擦れてきたシートの革部分を張り替えました。その時依頼した張り替えの専門の業者は、上手にやってはくれましたが、いま思えば純正のシートにしておけばよかったかな、と実はちょっぴり後悔しています。

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診療するにあたって気に入られているところはどこですか?

A-decの寝心地のよさを体感したのですが、実際、オペでもその効果は大きいです。患者さんに長い時間寝ていただいていても、もぞもぞしたり治療に支障があるほど動いたりするようなことがありません。

マイクロスコープを覗き込みながらのオペの場合、ちょっとでも動かれるとピントがずれてしまうのですが、A-decの場合はそれがなくとても助かります。

座面が薄いので、シートを下げてもひざが当たりにくく、とても診察しやすいのも気に入っているところです。

また、ヘッドレストを逆向きにセットすることができるので、車イスの方が来院した時の治療用ユニットとしても活躍しています。車イスから降りてユニットに座りなおすのは大変です。ですから、車イスに乗ったままユニットとドッキングさせるような形にして治療しています。これから高齢者の患者さんがますます増えることでしょうから、ご本人だけでなくご家族の方にも安心していただけることと思います。

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他にもありますか?

3.11の震災後、本八幡周辺は7回の計画停電がありました。実はそんな中でも診察をしていたんです。もっとも、患者さんが「やっているはずない」と思い、最初のうちは「開店休業」状態でしたけれども(笑)。しかしそのうちに、口コミが広がって評判になり、テレビでも取り上げられました。

イスの上げ下げには油圧ポンプを使いますし、ライトも使いますから確かに電気は必要なのですが、エアーで制御する機構なので、大きな電力は必要ないのです。実際、3台のユニットとコンプレッサーを作動させるのに、2kWクラスの小型発電機が2台あれば十分なのです。しかも、水道水とボトル水の2系統の使用を切り替え可能にしているので、断水時でも対応できます。さすが米軍や自衛隊が使用しているだけのことはありますね。

仮に停電が起きても診察ができるというわけですね。

リフォーム時に災害対策を考慮してはいたのですが、現実に半年後に震災が起き、あらためて対策強化の必要性を痛感しました。現在では対策工事が完了して、電気についてはメイン回路とサブ回路をスイッチ一つで切り替えることができるようになり、エアーも診察室の中だけでなく、外から別経路で供給できるようにしました。今では、停電が起きても3分ほどで診療が再開できるようになっています。

コスト面などでのメリットはありますか?

とにかく故障が少ないので、維持費が安いです。それに故障で診療ができなくなる可能性が極めて低いのも魅力です。導入から14年経った現在の当院のA-decの年間維持コストは、消耗品を除けば、1年に1回の保守点検費用も含めたとしても以前使用していたユニットと比べて半分以下で済んでいます。

仮に故障してもサービスマンがすぐに来てくれるし、機構がシンプルなのですぐに直る。部品を交換すると、新品と同じようなパフォーマンスに戻るのです。
イニシャルコストを抑えたつもりで導入しても、結局のところ維持費が高くついた、などということがないので、A-decの場合、数年もすれば元が取れると思います。

私は古いクルマやバイクが好きで、手入れをしながら長く乗っています。A-decのユニットの使用感は、欧州のクルマが、部品を交換すると新車と同じような状態で走らせることができる感覚に近いと思います。クルマに例えるなら、古いロールスロイス。褒め過ぎですかね(笑)。でも品質が良くて飽きがこないという点では、確かに共通点がありますね。

それに、ユニットを長く使うことのメリットは、コスト面以外にもあります。日々の治療で背もたれの微調整や、タービンからマイクロモーターへ持ち替える時などにストレスフリーの診療が出来ることです。というのは、身体、と言うより手や足が、ハンドピースやフットボタンなどの場所を覚えているので、その都度目で追わなくても済むようになるからです。

長く付き合っていきたい、などと言ってはいますが、実のところ14年選手の「カスケード」を最新機種の「A-dec 500シリーズ」に買い替えたいという気持ちも否定できないのです(笑)。いや、まだまだ使える、とメンテナンスの方にお墨付きをもらっているので、しばらくはこのままでいきたいと思います。

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