普段からマイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)を使用しているという先生は、顕微鏡が歯科治療にいかに有用かをご存じかと思います。
しかし日本でのマイクロスコープの普及率はまだまだ低く、使っていない先生も多くいらっしゃいます。中には「マイクロスコープを導入したいが使い方が難しくて手を出すのを躊躇している」という先生もいらっしゃるのではないでしょうか?
本講義では、Periodontal Microsurgeryの実践講座 基礎編「マイクロサージェリーを始めるための切開・縫合の理論と基礎トレーニング」に続き、東京SJCD顧問の鈴木真名先生にPeriodontal Microsurgeryの実践講座 応用編1「結合組織移植の基本とRoot Coverage(根面被覆術)」としてマイクロスコープについての知識・使用法などをご教授いただきました。
これからマイクロスコープを導入する先生にも、すでに治療に取り入れている先生にも役立つ内容です。ぜひご覧ください。
【抄録】
マイクロスコープに代表される拡大システムの歯科治療への適応は、ハード(機器・機材)、ソフト(技術)の著しい発展とともに、今や必要不可欠のものとなろうとしている。筆者はその必要性を感じ、1997年からマイクロスコープを日常臨床全般に取り入れた。そのなかで、特に興味を持って取り組んできた分野が歯周形成外科であり、一般的にはPeriodontal Microsurgeryと呼ばれている。拡大視野の下、肉眼での手技よりも正確で精密な歯周形成外科を実践することを意味するもので、結合組織移植術などの繊細な技術を必要とする処置において非常に有効であると考える。
本講演シリーズでは、20年以上マイクロスコープを用いてきた臨床経験から導き出されたPeriodontal Microsurgeryについて、その基礎から応用に至る理論を解説するとともに、実際の術式をビデオレクチャーで紹介していきたい。
【第2回 応用編1「結合組織移植の基本とRoot Coverage(根面被覆術)」の内容】
結合組織移植の基本とRoot Coverage(根面被覆)
・結合組織移植とは
・Root Coverage Procedure(根面被覆術)の種類
・根面露出の形態と術式の選択(Coronally Advanced Flap or Tunnel Technique)
・CTGを用いたRoot Coverage Procedure(根面被覆術)の長期経過からの評価
【講師】鈴木真名先生
1984年:日本大学松戸歯学部 卒業
1989年:葛飾区に鈴木歯科医院を開業
2005年:東京SJCD会長就任
2008年:鶴見大学歯学部講師
2009年:日本大学松戸歯学部客員教授
鈴木真名先生「Periodontal Microsurgeryの実践講座」シリーズ一覧
東京SJCD マイクロデンティストリーコース
エピソード
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最も多くの先生が関心があると思われる結合組織移植について、Periodontal Microsurgeryの特徴を踏まえて詳しく解説しています。術野を拡大することで得ることのできるメリット、そしてそのメリットを生かして行った症例を基に、Periodontal Microsurgeryについて講義しており、写真や動画を用いて分かりやすくまとめています。再生する
再生時間 20:16
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スペシャル#2 実際の症例とその経過#1に続きPeriodontal Microsurgeryの特徴についてお話いただきました。 マイクロスコープの最大の特徴は処置を行う際に肉眼で処置を行う場合とは違い、術野を拡大してみることが可能ということです。 本講義ではこのマイクロスコープの最大の特徴を生かして、期待される新たな術野の確立について論じています。 また、結合組織移植の症例とその経過を実際の動画や写真を用いて詳しく解説しています。再生する
再生時間 21:45
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スペシャル#3 結合組織移植と軟組織の増大様々な症例に適応可能である結合組織移植。乳頭再建やポンティック部分への移植症例はもちろん、インプラント症例にも適応が可能です。適応症が広がることで治療の幅が広がるため、臨床において非常に役立つ内容となっております。Topics3では、個々の術式に対してのケースについて、写真だけでなく論文なども用いて詳しく解説しています。再生する
再生時間 19:55
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スペシャル#4 欠損歯槽堤の分類結合組織移植と軟組織の増大の続きから講義を始めています。欠損のしかたは人それぞれであり、骨欠損が水平性か垂直性か、一歯欠損か多数歯欠損かなどで欠損部分の歯肉退縮の状態(範囲や形状など)が変わります。 そのため患者様によってどのような方法での移植を行うかが異なり、臨機応変に対応する必要があります。今回、欠損歯槽堤の分類を基に、それぞれどのような結合組織移植を行ったのか実際の症例を参考に詳しく解説しております。再生する
再生時間 20:13
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スペシャル#5 移植片の採取方法引き続き、歯槽堤の欠損の分類毎にどのような結合組織移植を行ったのか、実際の症例を基に詳しく解説しています。また、次の項目では、移植片について講義していただきました。 移植片をどこから採取するのか?どのような方法で採取するのか?など、実際に結合組織移植を行う際には必ず必要なポイントを結合組織についての基本的な知識を振り返りながら詳しく解説。 実際に移植片を採取するところもご覧いただけます。再生する
再生時間 20:58
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スペシャル#6 結合組織移植の特徴引き続き結合組織について、また結合組織移植の特徴について遊離組織移植との比較を用いて解説しています。そして、欠損歯槽堤に対する結合組織移植の次は乳頭再建についてお話いただきました。 乳頭再建に対する結合組織移植に関してエビデンスはまだ確立していませんが、実際に処置を行ったケースレポートの紹介と鈴木先生が実際に行った症例を用いて詳しく解説しています。再生する
再生時間 20:34
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スペシャル#7 結合組織移植による根面被覆の予知性引き続き乳頭再建について、矯正治療によってブラックトライアングルが生じた症例と、両側インプラントの歯間乳頭を再建した症例など。様々なケースを紹介いただきました。次に、結合組織移植による根面被覆について、予知性や方法などを実際の症例を用いて詳しく解説しています。乳頭再建と根面被覆の処置動画を、移植片採取から縫合、そして予後まで見ることができ、非常に有益な内容となっております。再生する
再生時間 21:33
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スペシャル#8 露出根面の分類引き続き、結合組織移植による根面被覆術の種類についてお話いただきました。#7で根面被覆術にはどのような種類があるのかご説明いただきましたが、さらにそれぞれの種類と露出根面の分類について解説いただいております。根面がどのような形状で露出しているのか、どのような方法を用いて被覆するのかを詳しく説明しており、結合組織移植による根面被覆の方法を学ぶことができます。また、露出根面では移植片に上皮組織がある場合、移植部分の形状が滑らかではなくなる場合があります。その原因の解説と根面被覆を成功に導くポイントも詳しくご説明いただきました。再生する
再生時間 21:01
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