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2024年12月20日(金) 公開
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常滑市で開業する井上敬介先生と銀座矯正歯科の中嶋亮先生が、最新のデジタル歯科治療について語り合いました。
今回の対談では、顔の形や表情を重視するFace Driven Dentistryを中心に、さらに気道の成長を加味したFace Driven Airway Dentistryについて議論します。

井上先生は補綴科から歯科医師をスタートし、その後、予防歯科に関心を持つようになった経緯を紹介。
現在は成長期の子どもたちの口腔機能の育成に力を入れ、家業である歯科医院を、従来の治療中心から予防的なアプローチができる空間へと変えてきました。

中嶋先生の銀座矯正歯科では、一日30-50人ほどの成人患者を診察し、その8割が裏側矯正を選択しています。
近年の傾向として、審美的な要望として単なる歯並びの改善だけでなく、顔の立体感や表情の改善を望む患者が増えてきています。

対談では、中嶋先生が導入しているフェイススキャナー技術の活用法について掘り下げられました。
患者の顔を立体的にスキャンし、治療後の状態をシミュレーションすることで、より具体的な治療イメージを患者と共有できるため今では診療に欠かせないツールになったといいます。

井上先生は、子どもたちの成長期における予防的アプローチの重要性をお話しされました。
顎の成長と気道の発達に着目し、将来起こりうる不正咬合を未然に防ぐのがORT矯正の考え方です。

対談後半では、撮影方法の標準化や、美的な流行と医学的基準のバランスなど、現場での具体的な課題について意見が交わされました。
最後に両先生は、成長期の治療と成人の治療、それぞれの重要性についてデジタル技術を活用しながら、患者一人一人に合わせた最適な治療を提供していく展望が語られました。


【出演】
中嶋 亮先生(医療法人社団真美会 銀座矯正歯科 理事長兼院長)
井上 敬介先生(医療法人真稜会 I Dental Clinic 理事長)

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