＊2022年6月12日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。

前回に引き続き、インプラントにおけるデジタルの活用について解説いただきました。

今回は、ガイデッドサージェリーについて解説いただきました。
近ごろはすべてのインプラント臨床でガイデッドサージェリーを活用している先生方も多いのではないでしょうか。
ガイデッドサージェリーは、インプラントにおけるデジタルの活用で代表的なものであるといえます。

そこで、多くの先生方が疑問に感じられる「セレックガイド」と「シムプラントガイド」の違いについて詳しく解説いただきました。
簡単に特徴をまとめるとセレックガイドは「歯冠修復に長けている」、シムプラントガイドは「レントゲンデータとの造形力が高い」です。
一歯の場合はセレックガイド、複数歯の場合はシムプラントガイドを活用するなど、症例に応じて使い分けることもできるでしょう。
精度の高いインプラントを提供するためには「どっちがいいのか」と疑問に感じている方は、ぜひご覧になってください。

次に、最初に紹介していただいた「右上1・2をインプラントで修復した症例」を詳しく解説いただきました。
さまざまな角度から診断を行い、この症例では抜歯即時インプラントを行う治療計画を立てられました。
インプラント埋入位置を抜歯前歯牙を参考に設計し、1ミリのギャップがある位置にインプラントを埋入されています。
シムプラントガイドで設計した位置にインプラントを埋入する様子を、動画を用いて分かりやすく解説いただきました。

同時に、インプラント埋入時に予想される粘膜炎についても解説いただきました。
ガイドの手順で大切なのはデプスコントロールで、ガイドを過信して安心してはいけないと強調されています。
デジタルを活用することは多くの面でメリットが多いですが、アナログな視点で見極めることも大切なのではないでしょうか。

本講義は、歯科医療におけるデジタルとアナログの上手な使い分けについて分かりやすく解説いただきました。
最後に、本講義の内容を踏まえた質疑応答の時間を設けております。
Q1. ポストコアの材質を教えていただけると幸いです
Q2. 粘膜部分の再現方法。アナログと併用しているのかどうかについて教えていただければ幸いです

インプラントにおけるデジタルの活用について、本講義の内容が参考になったのではないでしょうか。
最後まで、ぜひご覧ください。