垂直性歯根破折のリスク軽減の勘所 〜咬合力をどう受け止めるか〜
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- 00:17 〜 イントロダクション
- 01:12 〜 自己紹介
- 02:47 〜 歯内療法について
- 04:14 〜 根管治療歯のトラブル、歯根破折
- 06:13 〜 歯根破折の原因、咬合力
- 06:51 〜 経年的に起こる歯質の変化
- 16:32 〜 咬合力をどう受け止めるか?
- 17:55 〜 1.内部応力の緩和を考慮した根管拡大とポストスペースの形成
- 37:56 〜 2.歯根に負担のかからない支台築造とその精度
- 39:23 〜 3.歯冠側歯質量の活用とその効果の維持
- 45:12 〜 まとめ
- 46:46 〜 Q1.辺縁隆線の喪失で易破折と聞いたがⅡ級窩洞の修復材料による違いはあるか?
- 51:04 〜 Q2.イスムス等がある場合、ポストを挿入しない時は根管形成を行わないのか?
- 53:19 〜 Q3.オーバーレイ修復は帯冠効果がないと思われるが?
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*2022年9月15日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
継続的なメインテナンスを行っていくと、歯を失う原因として圧倒的に多い「歯根破折」。
原因として考えられるのは咬合力が一般的ですが、歯内療法の手技を少し丁寧に行う事で防止出来ることがあります。
まずは、経年的に起こる歯質の変化を見ると、透明象牙質の増加により歯質の変性が起こり、脆く割れやすくなります。
そこに根管治療で歯に応力をかけると、クラックが入り、咬合力が加わると歯根破折に繋がる要素となってしまいます。
これには様々な論文が出ていますが、明確なエビデンスはありませんが、仮説を立てた上で、咬合力をどう受け止めたら良いかを解説していきます。
最初に、内部応力の緩和を考慮した根管拡大とポストスペースの形成です。
歯根の形態は丸だけではなく、フィンという細い溝を残したままにすると応力がかかりやすく縦破折します。
フィン=細い溝が残っていると応力がかかりやすく破折しやすくなります。
また2根管がイスムスで繋がっている場合、楕円になっているのと同じで
扁平になっている細い方に応力が集中し、垂直性破折の原因となりやすいです。
右上4番のケースを見ても、イスムスとフィンの取り残しを拡大してみると、縦にクラックが入っているのが確認できます。
歯質を残してMI=Minimal Interventionする事も大切ですが、力のかかる部分の歯質を選択的に保存してあげる事が大切です。
続いて、歯根に負担のかからない支台築造とその精度の維持を見ていきましょう。
ポストを深く形成しても、応力ばかりかかるのであればポストを入れずに歯質を残す方が歯根破折防止になります。
2~4壁残っているのであれば、ポストは必要ありません。
最後に、歯冠側歯質量の活用とその効果の維持で締めくくります。
フェルール=クラウンが支台歯フィニッシュラインの歯冠側に存在する健康な歯質に適合し残存歯質を抱え込む部分の不足と、クラウンマージンの不適合は歯根破折のリスクを助長します。
クラウンの帯冠効果を使って、補綴物をしっかりと接着することが歯根破折を予防します。
マージン部分に青いレジンを使うと、歯質との境目が分かりやすく、形成しやすいのでオススメです。
質疑応答では、辺縁隆線の喪失で歯根破折が起こりやすい理由と、Ⅱ級窩洞の修復材料の違い・対策を説明されていますのでご覧下さい。
また、イスムス等がある場合、ポストを挿入しない時はケースバイケースで根管形成をしているそうですが、それより切削効率の悪い器具で拡大しない事が大事です。
オーバーレイ修復については、歯質がしっかり残っていて、帯冠効果がなくても充分な場合は問題ないとのことでした。
歯内療法で30年予後を目指すのであれば、必見の動画です。
ぜひご視聴下さい。
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