顎運動の臨床応用〜咬合再構成の勘所と今後の展望〜 #3
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                  咬合再構成の本来の目的は「よく噛める」ということです。 
 機能を回復すれば、美しさも後から付随してくると考えられます。
 
 演者の諸隈先生はこれまでは病気、感染を取り除くための治療に注力してきました。
 しかし、経験を積む中で、機能の追求の重要性を実感し、咬合力のコントロールの重要性を理解しました。
 多くの先生方が、顎運動を誘導する時「その顎位が本当に正しいのか」という疑問を抱くと思います。
 この疑問の解決に諸隈先生はCTと顎運動の分析を応用しています。
 
 顎運動を診断する時の工夫には様々なものがあります。
 チンポイント変法は簡易的である一方で、再現性に乏しい傾向があります。
 このため、あくまでも顆頭安定位を参考としたCRバイトが最も重要です。
 また、患者主導の顎運動を誘導するためには、患者様のリラックスが欠かせません。
 患者様のリラックスには、問診と患者様とのディスカッションです。
 問題点や解決策を患者様と共有することで信頼関係の構築とともに価値観を反映させることができるようになります。
 
 諸隈先生はオーバーレイオクルージョンを使って、顆頭安定位を採得しています。
 この材料はPMMAを用いています。
 強度などの面で優れており、操作性にも優れています。
 これを使って、適切な顎位に誘導し、患者さんの症状を見ながら次のステップに進んでいきます。
 
 咬合再構成のうえで最も重視するのは「機能」です。
 骨格的な問題と機能の問題とは相反する関係にあることが臨床上あります。
 検査結果はあくまでもデータです。
 数値にこだわることなく、その数値をどのように使うかを動的データとともに考えていくことが重要です。
 
 デジタルの検査結果を患者様というアナログ情報に還元することが大切です。
 咬合再構成の場合はこの特徴が顕著です。
 咬合再構成に通じて日本の歯科医療のレベルを上げる強みになります。
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