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                  症例は62歳女性、上顎右側第一小臼歯の根管治療です。 
 
 歯が欠けて近医を受診したところ、根管治療不能を宣告されたことを主訴に来院。
 疼痛などの症状やfIstelはありません。
 デンタルやCTにて、頬側・口蓋側2根がS字状に湾曲、頬側根に石灰化様硬化像が認められます。
 
 この症例では、S字状根管にファイルが追随出来るのか、石灰化した頬側根管にファイルが穿通出来るのかが課題になります。
 
 根管治療を始めると、すでに歯髄はほぼ失活しています。
 ゲーツグリデンドリル(=歯科用根管口拡大ドリル)を入れる前に、ファイルが入るか確認する過程で、#35のKファイルを根管に挿入したところ、ファイルが中に折れこんでしまいました。
 
 さて、破折ファイルの除去方法を見てみましょう。
 破折ファイルの周囲にゲーツグリデンドリル等でスペースを作り、そのスペースに超音波チップを入れて、超音波の振動を使って、反時計回りに回転させて除去します。
 詳しくは、分かりやすい模式図を動画でご覧下さい。
 
 この方法で、比較的簡単に破折ファイルを除去出来ました。
 その際、他の根管に除去したファイルが落ち込まないようにする工夫を動画で見てみましょう。
 
 その後は通法通り、特に問題なく根管治療を終えます。
 
 症例の考察では、ファイル破折の原因・その状況、除去した方法、ファイル除去作業が増えたことで治療時間や回数の増加が無かったことをまとめています。
 
 患者様にはこの事を画像で説明しています。
 この際、自分が焦ってしまうと患者様も不安になるので、冷静に状況をお伝えする事が大切だ、と吉岡先生は仰っています。
 
 歯科医師であれば必ず遭遇するファイル破折とその除去方法、ぜひご視聴ください。
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