Doctorbook academy

    • 00:00 〜 症例提示〜咬合力が強い欠損症例〜
    • 01:38 〜 バックグラウンドを考える重要性
    • 04:38 〜 口腔内の問題点の全体把握
    • 07:53 〜 バイトアップは必要か?
    • 11:14 〜 治療経過
    • 20:46 〜 最終補綴から3年後
    • 24:23 〜 まとめ
  • 強い咬合力を有する患者様には欠損補綴を考えるときに慎重な経過を追う必要があります。
    一体どのように対応すればいいのでしょうか。
    症例を通して、理解を深めていきましょう。
     
    症例は58歳女性で、咬合支持域となっている臼歯部が咬合力によって弱体化していました。
    欠損歯列を考える上で、重要になるのが患者様の背景に焦点を当てるということです。
    これにより、欠損の進行具合や抜歯の原因を知ることで、欠損補綴の設計に反映させることが可能になります。
     
    本症例では、PD、インプラントといった欠損補綴が候補として考えられます。
    しかしインプラントの場合、咬合力の影響で、今後急激に咬合崩壊が進行することが疑われたためPDでの補綴を選択しました。
    また、患者様の口腔内の状態をまとめるのに「KA3.6.7」は有効なツールです。
    カルテ内に記載することで、1口腔単位での問題点を把握し、治療計画の立案が容易になります。
     
    中でも多くの先生方が悩むのが「咬合低下に対する処置」ではないでしょうか。
    バイトアップは口腔内の状態を大きく変えることになるため、リスクのある治療です。
    過去の報告でも、可能な限りバイトアップは避けることが望ましく、最低限にすることがいいとされています。
    また、咬合状態の把握には、問診も不可欠です。
    的確に病態を把握し、可能な限り既存の咬合高径での治療を行うように心がけましょう。
     
    特に今回の症例では、咬合力が強いため、上顎結節を覆い、粘膜支持を得られるPDに設計しました。
    これによって、歯周組織の修復を認めました。
    ここで一度、残された問題点をあぶり出し、対応を考えることで最終補綴をプランニングします。
    中でも犬歯、大臼歯の保護は欠損の進行を止める上で重要な部分です。
    これらを最大限生かすように最終補綴を設計しましょう。
     
    咬合力の強い患者様にどのように対応したら対応したら良いのかを自身の経験をもとに教えて頂いきました。
    これを見て、補綴設計や患者様への対応を考えてみましょう。


    【講師名】
    中村 一寿 先生
    青葉台なかむら歯科 院長

    略歴
    2013年 東京医科歯科大学卒業
    2014年 東京医科歯科大学研修医修了
    2014年〜 東京医科歯科大学義歯外来所属
    2018年 上記分野にて博士号取得
    2018年〜 東京医科歯科大学 非常勤講師
    2021年〜 日本歯科大学 非常勤講師
    2013年〜 つつじヶ丘 ふたば歯科勤務(訪問診療に9年間従事)
    2017年〜 所沢 斉田歯科医院勤務(小児矯正や、歯周病指導医のもと歯周病治療を学ぶ)
    2018年〜 鎌田歯科医院勤務(歯周病指導医のもと歯周病治療を学ぶ)
    2018年〜 デンタルオフィス桜新町勤務(補綴学会指導医のもとインプラント治療を学ぶ)
    2022年 青葉台なかむら歯科 開院

    所属学会・資格・役職など
    日本歯周病学会 認定医
    日本臨床歯周病学会
    日本補綴歯科学会
    日本口腔インプラント学会
    臨床歯科を語る会
    口腔病学会
    火曜会
    なんかよう会
    Periosthetics
    一月会
    LIFE(代表)
    Case study online(代表)

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