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2024年8月22日(木) 公開

欠損補綴の考え方〜加圧と受圧のバランスとテレスコープデンチャー〜

    • 00:00 〜 症例〜加圧と受圧の不均衡の口腔内〜
    • 03:40 〜 欠損のヒストリーを探る!
    • 06:30 〜 加圧と除圧のバランスは?
    • 08:28 〜 本症例の問題点
    • 12:13 〜 歯冠歯根比と予後〜テレスコープの有効性〜
    • 13:42 〜 テレスコープの先人からの教え
    • 15:28 〜 症例経過〜「個体差」を読む〜
    • 17:54 〜 テレスコープとは?
    • 20:25 〜 本症例位おけるテレスコープ義歯
    • 27:53 〜 次の一手を考える〜慎重な経過観察が大切!〜
    • 29:45 〜 まとめ
  • 臨床経験を積んだ先生方でも義歯の加圧と受圧に苦労する時が多いのではないでしょうか?
    このような難症例にどのように対応すればいいのでしょうか。
     
    症例は、62歳女性で入れ歯が合わず噛めないことを主訴に来院されました。
    口腔内を一見すると強固な把持が得られた義歯が入っていると思われます。
    しかし、1週間後にはクラスプの破折など様々な問題が浮き彫りになります。
    これこそが、加圧と除圧のバランスが崩れていることを意味しています。

    今回の症例の特徴は、上顎が全体的に吸収していることと下顎右側の大きな顎堤の欠損が挙げられます。
    欠損補綴を考えるときにはやはりヒストリーを考えることが重要です。
    それによって、患者様の病態を正確に把握することができます。
    適切な補綴設計には欠かせないことです。
    さらに治療方針を決定するには患者様の背景、意見を尊重する必要があります。
    今回の症例では、患者様の希望もあり、PDでの対応を行いました。
     
    歯は歯冠歯根比が悪くなれば、予後が悪くなります。
    その一つの解決策がテレスコープデンチャーです。
    テレスコープならではの適応、特徴があります。
    現状作成できる技工士が減少傾向にありますが、有効な手段となる場合があるので知っていて損はありません。
    今回の症例でも上顎のテレスコープを使って、治療を行い、良好な咬合状態を得ることができました。
     
    欠損補綴では一口腔単位で補綴を考えることが重要です。
    それに合わせて、もしもの時の次の一手を考えることは今後の歯科医師人生に大きなアドバンテーが得られます。
    若手の先生方は、この考えをルーティンにすることでより良い医療を提供するように心がけましょう。

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