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8020を達成するには正常な咬合が欠かせません。
欠損補綴を考える上でも、常に咬合を意識して治療することは患者様にもたらされるメリットは大きいです。
今回、正常な咬合を獲得した症例を見て、将来性のある補綴治療を考えていきましょう。
症例は、68歳女性で歯性の反対咬合を有する症例です。
前歯部の反対咬合を持ち、臼歯部の咬合も崩壊を起こしている状態でした。
特に左上7は欠損すると長い遊離端義歯になる可能性があることや支台歯間線の観点からキーとなります。
本症例の問題点としては、大臼歯咬合支持の欠如や反対咬合によるアンテリアガイダンスの喪失が挙げられます。
MTMや治療用義歯を用いて保存可能な歯を可能な限り保存していきました。
そんな中、右上5の遠心部に骨欠損が残存していたため、これをマネジメントするために下顎のMTMを行いました。
MTM後右上5の外科処置を行いましたが、なかなか改善しませんでした。
このため、hopelessとし、右上4、左上3、7のテレスコープとするような補綴設計をしました。
補綴設計を考える上で重要なことは、右上4がダメになったときにも対応できるように設計することです。
これを解決するために右上3に基底結節レストを設置することにしました。
これによって、右上4が抜歯する事態になっても右上3にワイヤークラスプを設置することで義歯を使い続けることができます。
義歯による補綴治療を考えるときは、1本歯を失ったとしても使い続けることができるような設計を意識すると良いです。
義歯の設計や患者様の口腔内を健康に保つにはアンテリアガイダンスが重要です。
また、補綴設計は将来性を見越して設計をするようにしましょう。
症例を通して、どのように考えるべきかを整理していきましょう。
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