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2024年10月21日(月) 公開

歯科治療中に起こりうる偶発症と対処法について知ろう

    • 00:00 ~ 歯科治療中に起こりうる偶発症と対処法について知ろう
    • 03:07 ~ 血管迷走神経反射(VVR)
    • 04:28 ~ 過換気症候群
    • 06:11 ~ アナフィラキシーショック
    • 10:42 ~ 誤嚥・誤飲
    • 12:42 ~ オペ周りの歯科衛生士の任務
    • 15:38 ~ まとめ
    • 18:24 ~ 医院内のトレーニング風景
    • 20:25 ~ CDACの紹介
    • 22:12 ~ 著書・講演の紹介
  • 本講演の内容は、患者管理および局所麻酔に関する一般的な知識の提供を目的としており、歯科衛生士による浸潤麻酔の実施を推奨または指導するものではありません。また、記載されている情報は2024年9月時点のものです。法令改正や指針の変更により、内容が更新される可能性があります。実際の医療行為については、必ず関連法規および所属機関の規定に従ってください。


    最後に、歯科治療における偶発症とその対応について学びましょう。

    偶発症の主な原因として、歯科治療に対する恐怖や不安、痛み、不快感、薬物使用(特に局所麻酔薬に含まれる血管収縮薬)、アレルギーなどを挙げています。最も頻繁に発生する偶発症として「血管迷走神経反射(VVR)」が紹介され、その他に過換気症候群、アナフィラキシーショック、誤嚥・誤飲についても説明がなされています。

    血管迷走神経反射(VVR)は、顔面蒼白、冷や汗、気分不良などの症状を示し、脈拍と血圧の低下が特徴です。
    対処法としては、患者を水平位にし、酸素を投与し、足を挙上させることが推奨されています。

    過換気症候群は、若い女性に多く見られ、呼吸が荒くなり、手足のしびれを訴えることがあります。
    対処法としては、ゆっくりと深呼吸するよう指導することが重要です。

    アナフィラキシーショックは、主に抗菌薬や鎮痛薬、局所麻酔薬の防腐剤が原因となることが多く、皮膚の発疹や呼吸困難などの症状が現れます。重症化すると意識レベルの低下も起こりうるため、速やかな対応が必要です。また、アレルギー反応を起こさないために、問診時に患者さんへ聞き取りを徹底することが大事です。クリニック内にエピペン(アナフィラキシー補助治療剤)を用意し、どこにあるかも確認しておきましょう。

    誤嚥・誤飲に関しては、特に静脈内鎮静法を行う際に注意が必要です。予防策としてラバーダムの使用や器具への紐付けなどが推奨されています。

    これらの偶発症に対処するためには、適切なモニタリングが不可欠です。
    血圧計、パルスオキシメーター、心電図モニターの使用方法や、それらから得られる情報の解釈について詳細な説明がなされています。
    また、定期的な歯科医院スタッフ全体のトレーニングも重要です。実際の臨床現場を想定したシミュレーションを通じて、スタッフ全員が緊急時の対応や基本的な医療行為(血圧測定、脈拍測定など)を適切に行えるようになるよう、練習日を設けることが推奨されております。

    歯科衛生士を含むすべての歯科医療スタッフにとって、患者の全身状態を把握し、適切に対応する能力を身につけることが重要です。
    本講義を通して、医院レベルをもう一段アップしてみませんか?

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