ORT塾 第3回 PART2【期間限定プレミアム公開】
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今回のセミナーでは、歯並びが悪くなる根本原因と、その改善のためのアプローチについて解説されました。
歯並びの悪化にはさまざまな要因が関与していますが、主に4つが重要な要素として挙げられました。
1つ目に、小帯異常(上唇小帯・舌小帯)についてです。
小帯の異常により舌や唇の動きが制限されると、口唇閉鎖不全を引き起こし、結果として口呼吸が常態化します。
口呼吸は歯並びの悪化だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。
そのため、小帯の状態を診断し、早期に改善することが大切です。
2つ目に、アレルギー体質について解説がありました。
現代の食生活により、アレルギー体質の方が増加しています。
食品添加物や精製食品の摂取により、アレルギーが発症しやすくなり、鼻づまりが起こります。
この鼻づまりが原因で鼻呼吸が難しくなり、口呼吸になるのです。
口呼吸の主な原因の90%が、小帯異常とアレルギー性鼻炎が要因と考えられています。
3つ目に、環境要因として、抱っこの仕方やスマホの使用姿勢など、日常生活の姿勢が関係しています。
現代の食生活では、軟食が増えていることや、哺乳瓶やマグストローの使用が口腔機能の発達に悪影響を与えています。
激しいスポーツや吹奏楽器の演奏も、極端な場合は口腔機能発達の妨げになることがあるため注意が必要ですが割合は5%程度です。
4つ目に、歯並びに影響する要因に遺伝も含まれていますが、その割合は5%ほどと多くありません。
これらの要因が重なると、頭蓋顔面発育障害が起こり、気道が狭窄する問題が生じます。
舌の位置が本来あるべき場所から後方にずれることで、気道が狭くなり、呼吸がしづらくなるのです。
この状態が続くと、次のような問題が発生します。
• 睡眠呼吸障害
• 摂食障害
• 発音障害
これらの問題により、歯並びの悪化だけでなく、全身の姿勢異常も引き起こされます。
呼吸が苦しくなることで、体を無理な姿勢にして楽にしようとし、その結果、姿勢が悪化してしまうのです。
気道の狭窄が続くと、脳への酸素供給が不足し、成長ホルモンが正常に分泌されず、体が十分に成長しません。
今回のセミナーでは、「単に歯並びを改善する」だけでなく、「全身の健康に寄与する口腔機能の発達」に焦点を当てられています。
歯並びの改善は、美容の問題としてではなく、子どもたちの将来の健康と発達をサポートするための重要な問題です。
そのため、歯科医師としては、小帯異常やアレルギー体質、環境要因を的確に診断し、根本原因を見極めることが大切です。
頭蓋顔面発育障害は気道の狭窄により、「食べる」「話す」「呼吸する」「笑う」といった4大口腔機能の障害を引き起こします。
これらの機能が損なわれると、生活の質が大きく低下し、全身の健康にも影響が及ぶでしょう。
ここまでが、頭蓋顔面発育障害がもたらす弊害です。
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