第4回ORT塾では、矯正治療の流れと基本的な考え方について詳しく解説しています。
前回までのORT塾の内容を復習し、ORT矯正の概念を再確認しましょう。
矯正治療に必要な資料の準備方法や診査のポイントについて解説してくださっています。
第５回ORT塾では、二人一組での実習が始まります。
そのため、自分の口腔内写真や顔貌写真を撮影し、診査を行う準備を進めていただきます。
ORTチェックシートを完成させ、実際の矯正治療の流れを理解することが目的です。
また、オーラルマイオファンクショナルセラピー（OMT）についても解説されています。
このプログラムは、矯正治療と併用することで、より効果的な治療結果を得ることができるのです。
セミナー受講者の皆様には、ドクターブックアカデミーの動画を活用し、ご自宅で体験学習を進めていただきます。
矯正治療の本質は、単に歯を並べることではなく、顎の発育や口腔機能の正常化を図ります。
 
ステップ1では、「歯並びが悪くなる原因」について考えました。
歯並びが乱れる根本的な要因は、顎の発育不全にあります。
ステップ2では、「なぜ顎が小さくなるのか」について考えました。
口を開ける癖や舌の低位が、顎の成長不良を引き起こすのです。
さらに、顔の成長バランスが崩れることで、歯並びだけでなく、顔貌にも影響を与えることを具体的な例を交えて解説しています。
 
ステップ3では、「なぜ子どもたちは口を開けるのか」について考えました。
その原因として、①舌小帯異常、②鼻炎などのアレルギー、③食生活や姿勢などの環境要因、④遺伝的要因の4つに分類しています。
特に、アレルギー体質による鼻閉が最も多い原因です。
 
ORT矯正治療において重要な「オプティマイズリング」についても学びました。
これは、①根本原因、②代償性原因、③結果的原因の3つの視点から、顔面成長を最適化する考え方です。
これを理解することで、より本質的な治療計画を立てることができます。
矯正治療は、単に歯を並べるだけではなく、口腔機能の改善と正しい成長を促すことが大切です。
ORT塾を通じて、より深い知識を習得し、日々の診療に活かしていただければ幸いです。
第5回ORT塾の実習に向けて、必要な準備を進めておきましょう。