今回取り上げるのは、7歳4ヶ月の男児の症例です。 
保護者の自主的な受診をきっかけに、「前歯の突出」「歯ぎしり」などの主訴から診断を開始。 
 
まずは、問診票の読み解き方を丁寧に解説してくださいました。 
舌小帯の制限やアレルギー体質の有無といった根本原因（A・B・C・D）を整理しながら、仮説を立てる過程を追います。 
この症例では、母乳育児の早期終了や発音の不明瞭さから「舌小帯短縮症（A）」が疑われました。 
また、アレルギー体質による鼻づまりと睡眠障害の傾向から「アレルギー性鼻炎（B）」の要因も明らかになりました。 
 
口腔内写真の分析では、歯列の乱れや上顎前突、歯列弓の狭窄などの歯列・咬合に関する詳細な所見を踏まえ、診断します。 
また、従来型の矯正診断との接点についても整理しています。 
特に注目すべきは、「左下乳犬歯（C）」や「右上乳側切歯（B）」の早期脱落が認められた点です。 
これらは将来的な永久歯の萌出スペース不足に直結するため、見落としのない記録・評価が求められます。 
ルートギアモデルを用いた多角的な診断視点を得ることが重要です。 
この動画では、保護者への説明や治療計画の構築に自信を持って臨むための具体的な手順を学ぶことができます。 
明日からの臨床に即活かせる内容です。 
特に、小児口腔の発達支援や早期介入に関心のある歯科医師・歯科衛生士の方に、ご視聴をおすすめします。