第43回臨床歯科を語る会から大八木孝昌先生の「上顎根分岐部病変に対応した3症例」の講義をお届けします。

本編では、根分岐部病変（3度）を含む複数の難易度の高い症例を通じて、歯周病変の治療戦略と力の管理の重要性を考察します。
中でも強調されるのが、パラファンクションを含む咬合力のコントロール。再生療法やインプラント補綴、さらに矯正的アプローチを組み合わせることで、骨欠損の回復と機能の維持を図るプロセスが詳しく解説されます。

▼根分岐部病変から学ぶ再生療法の可能性
エンドペリオ病変など深い骨欠損を抱える症例で、どのようにデブライドメントやEMDゲルなどを用いるかが見どころ。
力のコントロールを並行して行うことで、術後の骨回復やポケット深さの改善が期待できる点が紹介されます。

▼咬合調整とスプリントの活用
いずれの症例においても、パラファンクション対策は不可欠。
スプリント装着や咬合調整を適切に行うことで、治療成績を高めるだけでなく、再発リスクの低減にもつながります。
ブラキシズムが疑われる場合、スプリントだけでは症状を減らせないこともあり、個人差を踏まえた診断・管理の大切さが議論されます。

▼若年患者への再生療法
抜歯を勧められた若年女性の症例では、大きな垂直性骨欠損に挑んだ経過を紹介。
完全な再生が難しくても、組織の修復や動揺度の改善を図りながら単独支台で機能させるまでのプロセスが詳しく語られます。
長期的なメインテナンスの視点も含め、総合的に学べる内容です。

本動画を通じて、根分岐部病変やエンドペリオ病変に対する再生療法だけでなく、咬合力とパラファンクションの管理が治療成功に不可欠であることを体感していただけるはずです。
実践に役立つ具体的なポイントが満載ですので、
ぜひ最後までご覧ください。