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愛知県名古屋市で開業されている吹上みなみ歯科の相宮秀俊先生より解説していただきました。
CBCTとはコーンビームCT(歯科用CT)の略称です。
最近は導入されている歯科医院も多く見られますが、全国のCBCT普及率は約10~20%程度といわれています。
歯科医院には必ずあるパノラマやデンタルは撮影した画像をそのまま見ることができ、現像した状態で診断ができます。
一方、CBCTは画像を切り抜き照準を合わせてカットをしないと見たいところを見ることができません。
CBCTは撮影後すぐに読影できないところが、パノラマやデンタルとの大きな差であると相宮秀俊先生はお話しされています。
デンタルは画像が鮮明で1歯単位の診断に有効ですが、硬組織の診査には頬舌的に見ることができるCBCTが適しています。
このように患者さんの病態を把握するために、パノラマ、デンタル、CBCTを目的に応じて選別することが重要です。
動画では、それぞれのメリットやデメリット、症例に応じた撮影方法を大変わかりやすく説明されています。
そして、歯科衛生士として特に知っておきたいのは、正確な診断のための撮影時の位置付けや読影の手順ではないでしょうか。
クオリティが上がり情報量が増える撮影時のポイントや、読影に重要なカットのポイントも絵を用いて詳しく解説されています。
デンタルとCTの違いでは、右上6番を例にデンタル画像とCBCT画像、口腔内写真を用いて得られる情報の違いが説明されています。
71歳女性の症例では、CBCT画像から歯槽骨の状態やブラッシング圧までも知ることができ大変興味深いです。
実際のブラッシング指導の内容や術前術後の口腔内写真では、いかにCBCTでの診断が治療に有用であるかがわかります。
歯周組織再生療法の症例では、CBCT画像とフラップを開いた状態の写真の比較ができ診断と実際の治療の答え合わせのようです。
歯科衛生士として知っておきたい骨欠損の分類ごとの読影についてもわかりやすく説明されています。
読影に知識と技術が必要なCBCTですが、相宮秀俊先生の症例を用いた解説により情報の見方を深く理解することができます。
CBCTは撮影するだけでなく読影をして、いかに1枚の情報から多くのものを得るかが重要です。
歯科衛生士も読影の手順を理解することで診断の精度が高まります。
そして、歯科医師とより良い治療法を模索することがチームアプローチであると相宮秀俊先生は仰っています。
歯科衛生士だけでなくCBCTを日々の診療でもっと活用されたい先生方にもぜひ見ていただきたいです。
そして、歯科衛生士への指導や院内勉強会のテーマに使われたい先生にもおすすめの内容となっております。
ぜひご視聴ください。
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