introduction|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】
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2024年7月5日-7月7日に開催された『第43回 臨床歯科を語る会』のアーカイブから、
分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」の講義をお届けします。
第43回 臨床歯科を語る会分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」から長野先生の開会挨拶とテーマ設定の講義をお届けします。
高齢社会が進む現在、義歯に求められる価値は「美しさと咀嚼能」だけではありません。
長期的な加齢変化を視野に入れ、患者が通院できなくなる時期でも“不自由なく扱える”ことが欠かせないのです。
▼高齢期に合わせたゴール設定
長野先生は冒頭で、目標を「美しくよく噛める義歯」から「扱いやすく不自由のない義歯」へ転換する必要性を提起します。
具体的には義歯の修理性・脱離防止・安定性・清掃性といった要素が、将来の患者QOLを左右する決定因子になると強調しました。
▼分科会の全体構成
本セッションは三部構成です。パート1では壬生先生が加齢変化を踏まえた補綴装置選択を概説し、パート2では設楽先生・川上先生が症例を用いて設計の実際を示します。
パート3では牧先生がパーシャルデンチャーの将来像を展望し、総括ディスカッションで議論を深める予定です。
▼事前アンケートの示唆
参加者59名中32名が回答したアンケートでは、半数以上が加齢変化を意識した設計経験を持ち、通院困難や口腔機能低下をきっかけに設計を見直すという声が多数を占めました。
設計で重視される要素は「修理しやすさ」「脱離しにくさ」「安定感」「清掃の容易さ」。
一方、保存歯を抜去・切削すべきかや高齢患者とのコミュニケーションが悩みとして挙がり、臨床現場のリアルが浮き彫りになります。
▼自由討論への期待
本分科会では事前コメンテーターを置かず、会場全体が自由にコメントするスタイルを採用。
多様な視点が交錯する討論は、実践的な学びと気づきをもたらすはずです。
加齢変化という避けられない課題に対し、補綴設計で何ができるか――そのヒントを本動画から得てください。
【こんな先生におすすめ】
・高齢患者の義歯トラブルを未然に防ぎたい臨床歯科医師
・パーシャルデンチャー設計の最新動向を把握したい技工士
・在宅・訪問診療を視野に入れた補綴計画を学びたい開業準備中の医師
【学べるポイント】
・通院困難期を想定したパーシャルデンチャー設計の発想法
・修理性・脱離防止・清掃性を両立させる具体的な設計要件
・高齢患者とのコミュニケーション課題と合意形成のポイント
#パーシャルデンチャー #加齢変化 #高齢者補綴 #義歯設計 #通院困難 #修理性 #脱離防止
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