欠損の進行を止められなかった患者の25年|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】
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壬生 秀明先生 フォロー
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2024年7月5日-7月7日に開催された『第43回 臨床歯科を語る会』のアーカイブから、
分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」の講義をお届けします。
第43回 臨床歯科を語る会分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」から壬生先生の高齢患者RPD長期症例の講義をお届けします。
▼症例概要
1999年初診64歳、現在89歳となった女性患者を25年以上フォロー。
歯科恐怖症・口腔乾燥・高カリエスリスクを抱え、当初から支台歯破折と欠損進行が予測される難症例でした。
▼初期治療の苦悩
テンポラリー義歯は乾燥と疼痛で調整を重ね、強い咬合力に備え人工歯省略や負担分散を試行。
インプラント提案は恐怖心で拒否され、保存的アプローチを余儀なくされます。
▼コーヌス義歯への転換
2001年に相互維持型RPDを製作。
破折を契機に内外冠を組み込み、支台歯を段階的にコーヌス化。
80代で残存歯2本となっても機能を回復できたのは「壊れたらすぐ改造する」柔軟な設計思想によるものです。
▼25年フォローで得た洞察
左右対称欠損と交互支持が咬合安定に寄与し、同一義歯を継続修理して“体になじむ装置”に育てた点が長期成功の鍵でした。現在も大修理3回、小修理多数を経て患者は「何でも噛める」と満足。
残課題として上顎延長ポンティックの破折や非常用オーバーデンチャーの備えを共有します。
高齢期における低侵襲・段階介入の実際を追体験し、明日からの義歯設計に生かしてください。
【こんな先生におすすめ】
高齢患者の部分床義歯を長期管理したい補綴歯科医
インプラントを拒否する患者への代替戦略を探す臨床家
支台歯破折のリスク評価と段階改造を学びたい若手歯科医
【学べるポイント】
欠損進行を見越したRPD設計と負担分散の具体策
コーヌス義歯への改造手順と支台歯保護のポイント
高齢者で機能を守る“低侵襲・段階介入”コミュニケーション
#部分床義歯 #コーヌスクラウン #高齢者補綴 #支台歯破折対策 #長期メインテナンス #義歯設計 #段階的介入
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