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2025年8月14日(木) 公開

欠損の進行を止められなかった患者の25年|第43回 臨床歯科を語る会 分科会【加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー】

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6,600円〜(税込) (D+会員 5,280円〜(税込))
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  • 2024年7月5日-7月7日に開催された『第43回 臨床歯科を語る会』のアーカイブから、
    分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」の講義をお届けします。

    第43回 臨床歯科を語る会分科会セッション「加齢変化を見据えたパーシャルデンチャー」から壬生先生の高齢患者RPD長期症例の講義をお届けします。

    ▼症例概要
    1999年初診64歳、現在89歳となった女性患者を25年以上フォロー。
    歯科恐怖症・口腔乾燥・高カリエスリスクを抱え、当初から支台歯破折と欠損進行が予測される難症例でした。

    ▼初期治療の苦悩
    テンポラリー義歯は乾燥と疼痛で調整を重ね、強い咬合力に備え人工歯省略や負担分散を試行。
    インプラント提案は恐怖心で拒否され、保存的アプローチを余儀なくされます。

    ▼コーヌス義歯への転換
    2001年に相互維持型RPDを製作。
    破折を契機に内外冠を組み込み、支台歯を段階的にコーヌス化。
    80代で残存歯2本となっても機能を回復できたのは「壊れたらすぐ改造する」柔軟な設計思想によるものです。

    ▼25年フォローで得た洞察
    左右対称欠損と交互支持が咬合安定に寄与し、同一義歯を継続修理して“体になじむ装置”に育てた点が長期成功の鍵でした。現在も大修理3回、小修理多数を経て患者は「何でも噛める」と満足。
    残課題として上顎延長ポンティックの破折や非常用オーバーデンチャーの備えを共有します。

    高齢期における低侵襲・段階介入の実際を追体験し、明日からの義歯設計に生かしてください。

    【こんな先生におすすめ】

    高齢患者の部分床義歯を長期管理したい補綴歯科医
    インプラントを拒否する患者への代替戦略を探す臨床家
    支台歯破折のリスク評価と段階改造を学びたい若手歯科医

    【学べるポイント】
    欠損進行を見越したRPD設計と負担分散の具体策
    コーヌス義歯への改造手順と支台歯保護のポイント
    高齢者で機能を守る“低侵襲・段階介入”コミュニケーション

    #部分床義歯 #コーヌスクラウン #高齢者補綴 #支台歯破折対策 #長期メインテナンス #義歯設計 #段階的介入

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