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2026年7月21日(火) 公開

高齢者が安心して通える歯科医院をつくるまで│熱田 悠佳里先生

  • 歯科医院を開業する際、どのような患者さんに来てほしいのか、どのような診療を提供したいのか。その軸を明確にすることが、医院づくりの第一歩となります。

    歯科独立の準備や流れ、開業に必要なものを、実際に開業した歯科医師の経験から学ぶ「開業探訪」シリーズ。今回は、2026年2月に埼玉県鶴ヶ島市で「池ノ台ゆかり歯科」を開業した、院長の熱田悠佳里先生にお話を伺います。

    熱田先生が目指したのは、歯科医院特有の無機質さや入りづらさを感じさせない、旅館やスーパー銭湯を訪れたような空間です。薬品の匂いや怖いイメージをできる限りなくし、「こんな口の状態で行ってもよいのだろうか」と不安を抱える高齢の患者さんにも、気軽に足を運んでもらえる医院をつくりたいと考えました。

    医院には4台のユニットを設置し、歯科衛生士によるメインテナンス用と治療用に分けて運用しています。高齢の患者さんが多い地域性や、自身の専門である義歯治療を踏まえ、スタッフ採用においても、高齢者との会話や対応を負担に感じない人を重視。地域の患者層と医院のコンセプトを結び付けながら、診療体制を整えていった経緯が語られます。

    また、大学院や大学病院での経験を経て、臨床を中心に働きたいと考えたことが開業への転機となりました。開業を決めてからは、まず資金を貯め、融資を受けるための社会的信用や実績をつくることから準備を開始。近年開業した先生に、融資額や頭金、設備にかけた費用を具体的に聞きながら、現在の物価や人件費に合った開業計画を立てています。

    設備選びでは、最初からすべてをそろえるのではなく、自分の診療に絶対必要なものを優先。義歯治療を医院の強みとするために必要な器材や材料は開業時から準備する一方、レーザーや口腔内スキャナーなど、なくても自身の強みに大きく影響しない設備は後回しにしました。

    さらに、女性歯科医師が融資を受ける際に直面した課題や、開業手続き・施設基準・書類提出の大変さ、SNSを活用したスタッフ採用についても率直に紹介します。

    自分の専門性、地域の患者層、資金、設備、人材をどのように結び付け、医院の形にしていくのか。開業の成功談だけでなく、準備段階で感じた不安や苦労、開業後に気付いたことまで、熱田先生のリアルな経験から学べる内容です。

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