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IOS 口腔内スキャナーユーザーボイス -口腔内スキャナーの使用感をドクターよりお話いただきました-

2020年11月11日(水)

Doctorbook academy 【IOS - 口腔内スキャナー比較動画】

日々Doctorbook academyをご活用いただき誠にありがとうございます。

今回は先生方に口腔内スキャナーについて、使用した所感をお話しいただきました。
メーカー・ディーラーの営業マンからは聞けないお話です!

今回の共通のご質問は以下項目となります。

Q1 口腔内スキャナーを導入した理由
Q2 実際の臨床への応用に関して
Q3 印象材との違いや患者様の反応
Q4 実際の撮影について
Q5 費用対効果について
Q6 導入して苦労した点
Q7 スタッフの評判や反応
Q8 気に入っている点、ダメな点
Q9 IOSを導入検討している先生へのメッセージ

以上ベースのご質問に対して、下記の4名の先生方に所感をお話しいただきました!

第1弾 〜 デンツプライシロナ プライムスキャン 〜
 レビュアー:医療法人社団 躍心会 理事長 鬼頭 広章先生

第1弾はデンツプライシロナの口腔内スキャナー「プライムスキャン」について、医療法人社団 躍心会 理事長であります鬼頭 広章先生にお話しいただきました。

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プライムスキャン デンツプライシロナ 発売日:2019年7月22日

口腔内スキャナー「Primescan(プライムスキャン)」は、5倍のデータ量でスキャンタイムは前世代機オムニカムと比べ、1/4に短縮。
精度・操作性・スピードに優れた、次世代の口腔内スキャナーです。
デザインソフト込み、スキャナー単体の2タイプをラインナップ。

用途:補綴、インプラントなど

スキャン精度 (☆1...遅い ☆5...早い) ☆☆☆☆☆
スキャンまでに要する動作 (☆1...多い ☆5...少ない) ☆☆☆☆☆
サイズ感 (☆1...大きい ☆5...小さい) ☆☆☆
使いやすさ (☆1...悪い ☆5...良い) ☆☆☆☆☆
費用対効果 (☆1...低い ☆5...大きい) ☆☆☆☆
※あくまでも利用者の先生による感想です

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Q. なぜ口腔内スキャナーを導入したのでしょうか?

A:当院ではインプラント系の補綴自体が非常に多く、またセラミックやジルコニア補綴の印象で使うことが多く、機械的に非常に増えています。
 印象やラボのどちらにおいてもデジタル化の波が押し寄せているように感じており、近い将来デジタルデンティストリーがスタンダードになるのではないかと感じ、そのスタンダードに慣れるという意図で導入しました。

Q.印象材との違いはございますか?また、患者様の反応はいかがですか?

A.シリコンで印象するよりも圧倒的に早く採ることが出来ると感じています。寒天やアルジネートで採る時と同じくらい早いですし、
 また、患者様の反応も良く、「これが印象ですよ」と案内をすると非常に驚かれ、興味を持ってくれます。
 患者様の型を取る際の気持ち悪さや苦しさなども無くなっていますので、リピート率にもつながっているのではと思います。

Q.気に入っている点はございますか?

A.一番気に入っていることは瞬時に印象が採れ、印象時間が早くなったことです。
 被写界深度も深くなったので、状況によってはメタルコアなど、コアの印象を採ることが可能かと思います。
 他のメーカーの機種によっては撮影時にぼやけることもありますが、プライムスキャンはそれはなく、非常に精度が高く、気に入っています。
 シリコンなどは不完全な印象の場合は印象やり直しですが、スキャナーの場合は撮り足しをすればいいので、その点も良いですね。

動画ページはこちら

第2弾 〜 3Shape TRIOS3 〜
 レビュアー:医療法人社団 大志 理事長 大石 洋平先生

第2弾は3shapeの口腔内スキャナー「TRIOS3」について、医療法人社団 大志 理事長 大石 洋平先生にお話しいただきました。
大石洋平先生が院長をされている北上尾歯科様では「TRIOS3」と「iTero エレメント」の2つを導入されています。

とりおす

TRIOS3 3shape 発売日:2017年春

TRIOS® 3は、口腔内の印象を採得するための光学スキャナです。
すぐれたスキャニング性能により、口腔内の細部まで精密に捉えることができ、パウダーフリー、軽量、小ヘッド化で術者にも患者さまにもやさしい設計です。
有線タイプとワイヤレスタイプの2種類から選択可能。

用途:補綴、インプラントなど

スキャン精度 (☆1...遅い ☆5...早い) ☆☆☆☆
スキャンまでに要する動作 (☆1...多い ☆5...少ない) ☆☆☆☆
サイズ感 (☆1...大きい ☆5...小さい) ☆☆☆☆☆
使いやすさ (☆1...悪い ☆5...良い) ☆☆☆☆☆
費用対効果 (☆1...低い ☆5...大きい) ☆☆☆☆

※あくまでも利用者の先生による感想です

大石先生3

Q.なぜ口腔内スキャナーを導入したのでしょうか?

A.当院では先に医院のラボにミリングマシンや3Dプリンターの導入し、デジタルの診療を行っていたのですが、それに合わせるように「TRIOS3」を導入しました。

 また、それに応じて矯正の症例も次第に増えてきたため、「iTero エレメント」を導入しました。

Q.どのように臨床で活用されているのでしょうか?

A.「TRIOS3」は主に補綴に活用しています。インプラントの術前の診断や、サージカルステント、補綴など、あとはデジタルワックスアップなどにも活用しています。
 「iTero」はインビザライン矯正のみに使用しています。

Q.スキャナーの費用対効果について教えてください。

 口腔内スキャナーの費用対効果ですが、基本的にスキャナーを導入するにあたって、
・診療の精度
・効率性の向上
・経済性のメリット
 以上の3つが考慮の材料かと思います。
 
 精度に関しては、インプラントなどでシリコン印象をすることと比較しても、どの先生でも印象を採る際に60点、70点の印象が出来るという点が良いと思います。
 
 効率性に関しても、シリコン印象よりもパテだったりシリンジを準備する必要がなく、圧倒的に良いです。
 1人では難しい印象も、口腔内スキャナーの場合はカートを持ってきてパソコンの電源を入れるだけですので、アシスタントなしで行うことが出来ます。 
 
 最後に、経済性ですが、よく言われているシリコン印象材の使用が減ることによるコスト削減には、そこまで寄与していないと感じています。

費用体

 実際に口腔内スキャナーを導入する際には300万~400万ほどの購入費用がかかります。
 それとは別に月額の保守料も結構かかってきます。保守料よりはコスト削減にはなったかと思いますが、器材の費用を捻出するほどのメリットはないかと思っています。

動画ページはこちら

第3弾 ~ アラインテクノロジー iTero element 5D ~
 レビュアー:三宮アップル歯科クリニック 院長 和気 正和先生

第3弾はアラインテクノロジーの口腔内スキャナー「iTero element 5D」について、三宮アップル歯科クリニック 院長 和気 正和先生にお話しいただきました。
三宮アップル歯科クリニック様ではプライムスキャンとiTeroエレメントを導入されています。

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iTero element 5D アラインテクノロジー 発売日:2019年発売

iTero エレメント5Dは、口腔内スキャナーとして初めて近赤外光画像(以下、NIRI)技術を搭載し、歯牙の内部構造をリアルタイムでスキャンできるハイブリッドな性能をもった画期的な口腔内スキャナーです。NIRI技術によって、電離放射線を暴露することなく、歯牙構造を可視化し、隣接面う蝕の早期発見を補助します。
また、iTero エレメント5Dには、NIRIや口腔内カメラの他にも先進的な視覚化機能として、タイム・ラプス 、アウトカム・シミュレーター、プログレス・アセスメントも標準装備されています。

【タイム・ラプス】
 患者様が気づきにくい口腔内の変化を強調して表示することにより、自分の歯がどのように移動していくかを視覚的に確認することができます。

【アウトカム・シミュレーター】
 アライナー矯正治療によって期待できる治療結果を患者様に示します。患者様はアライナー矯正治療後に自分の歯がどうなっているのかをビジュアルで確認できます。

【プログレス・アセスメント】
 治療計画に対して、実際の矯正治療の進捗状況を患者様に表示し、診療時に期待できる成果について話し合うことができます。

iTero エレメント5Dが持つ機能を最大限に活用することにより、患者様にさらに多くの視覚情報を提供することができ、画像を見ながら患者様とのコミュニケーションは、治療への理解や他の治療のきっかけとすることができます。

スキャン精度 (☆1...遅い ☆5...早い) ☆☆☆
スキャンまでに要する動作 (☆1...多い ☆5...少ない) ☆☆☆
サイズ感 (☆1...大きい ☆5...小さい) ☆☆☆
使いやすさ (☆1...悪い ☆5...良い) ☆☆☆☆
費用対効果 (☆1...低い ☆5...大きい) ☆☆☆☆☆

※あくまでも利用者の先生による感想です

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Q.なぜ口腔内スキャナーを導入したのでしょうか?

A.当院が口腔内スキャナーを導入した主な理由は、昨今の電車や、電子マネーなど、どの業界でもデジタル化が進んでいる時代性から、歯科医師という仕事も今後デジタル化していく必要性があるかと思ったからです。
 また、iTeroに関しては、「矯正界の黒船」と呼ばれている矯正機器です。
 今まではワイヤー矯正が主流でしたが、invisalignジャパンがマウスピース矯正をどんどん開発し、新しい技術にチャレンジしている点が、
 当院、アップル歯科クリニックの医院理念、「常に患者様に最良・最新の治療を提供する」という点とマッチしました。
 また医院のポジショニングとしてIOSをいかに早く取り入れ、他院と差別化していくか、という意図で、IOSを導入しました。

Q.実際の診療への導入に関して教えてください。

A.当院では一人の患者様に1回スキャンを行うこと 「1 patient 1 scan」をスローガンに頑張っています。
 導入したのですから撮らないと、使わないことには始まりませんので、まずは使う所から始めています。

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 iTeroに関しては矯正は勿論、補綴にも応用できます。
 その他、当院が導入する「iTero エレメント 5D」は4つのカウンセリング・コミュニケーションツールがあります。
 
 カウンセリングツールは以下の4つです。

①outcome simulation ...2,3分ですぐに矯正治療のBefore afterを見ることができ、患者様のモチベーション向上へもつながります。

②viewer ...患者様が目で見て表現でき、医師と患者様の相違を埋めることが出来ます。
 患者様がViewerで診て、虫歯を探してもらい、それを医師が指摘することで、とてもカウンセリングがやりやすくなりました。

③咬合接触状態... これは非常に便利です。今までは咬合性外傷など、説明しにくい疾患の方への説明が、咬合状態を見せることで一目瞭然となり、どこの歯が強く当たっているのか、オープンバイトや歯ぎしりをされる方へ提示しやすく、その後の診療の流れがスムーズになりました。同様に、これを見せることで、咬合状態の悪い方が矯正治療を希望されることも増えました。

④NIRI...近赤外線を使い、カリエスを見つけやすくするツールです。レントゲンでは分かりにくい隣接面などのう蝕もNIRIを使えば説明が容易になりました。
 無駄に削られた、という主訴もなくなり、我々一同使用しています。

 iTero エレメント 5D には以上の4つの便利な機能があります。

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第4弾 ~ ヨシダ コエックスi500 ~
 レビュアー:医療法人 三方良歯 ヒデ歯科クリニック 理事長 佐藤 秀雄 先生

第4弾はヨシダ 「コエックスi500」について、医療法人 三方良歯 ヒデ歯科クリニック 理事長 佐藤 秀雄 先生にお話しいただきました。

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コエックスi500 ヨシダ 発売日:2019年10月21日

ヨシダより発売の快適な印象採得をサポートする口腔内スキャナー。
他社製品と比較しても、精度面、軽量化、比較的安価かつパウダーフリーと利便性に優れたスキャナーです。

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Q.従来の印象と比べて口腔内スキャナーとの違いはありますか?

A.まず、今までの印象と比べて精度面では遜色は無いと思っています。
 特に、嘔吐反射のある患者様は、今までは印象があるから歯医者は嫌だ、という方もいらっしゃいましたが、光学印象でそれがなくなるのはメリットだと思います。
 まだあまり大きなケースはないのですが、将来的には全顎的にスキャニングし、3Dプリンターを活用しパーシャルなどが実現すれば完璧だと思います。
 小さな印象でも患者様から喜ばれますし、使うだけで患者様の驚きも大きく、医院ブランディングとしてもアドバンテージになったかなと思います。

Q.口腔内スキャナーで気に入っている点はありますか?

A.一番気に入っていることは印象が短い時間で完了することです。

Q.口腔内スキャナーのダメなところはありますか?

A.非常に大きさがネックです。
 どんどん小型化にしているとはいっても、やはり大きいですね。
 今後、小さくなってくるとは思いますが、現状では7,8番は撮るのが大変ですし、頬側などもヘッドが大きいと撮るのが大変だなーと思います。 

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Emerald™  プランメカPlanmeca Japan 

第5弾は プランメカ「 Emerald™」をピックアップ。奈良県でご開業の貞光謙一郎先生に、実際に導入した感想をお話しいただきました。

2015年にドイツで開催されたIDSで口腔内スキャナーの時代が来たことを実感して以来、口腔内スキャナーを使用している貞光先生。
「 Emerald™」は患者様の治療費の負担を軽くするためにも活躍しているそうです。またプランメカのコーチングのおかげで、今では医院スタッフも『-プランメカ Emerald™-』を使いこなしています。
貞光先生は2012年より、KAVO社と下顎運動機能装置ディグマを使用して200人のデータを採取してきました。これがプランメカのCTに装着されている、ジョーモーションと上手く互換性を示し臨床で応用できれば、患者様の客観的な基準として、動きの中で補綴物を作成できるようになると期待しているそうです。

【口腔内スキャナー比較動画】第5弾 〜プランメカ Emerald™〜

Q.プランメカを選択した理由は?

A.口腔内スキャナー単体ではなく、歯科治療全体の中でどう使っていくかを考えたところ、
 CT,ミリングマシン,3Dプリンター,顎運動機能装置,各種診断装置などがうまくリンクしてほしいと思いました。
 購入前にプランメカ社のフィンランド本社にも伺い、ロメキシスというソフトで、チェアーサイドにて歯科治療全体の管理ができるというヴィジョンも伺い、
 プランメカ「 Emerald™」の購入を決めました。

Q.臨床への応用について

A.インレーやクラウン、インプラントの印象では普段臨床で問題なく機能しております。

Q.スタッフさんの使用について

A.私よりも物覚えがよく、きれいに撮影してもらっています。プランメカさんのしっかりとしたコーチングに感謝しております。

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SHINING3D社 AORALSCAN 3

【口腔内スキャナー比較動画】第6弾 〜SHINING3D社 AORALSCAN 3〜

口腔内スキャナー選びで迷っている先生に。各社の人気口腔内スキャナーを紹介するシリーズです。
第6弾は SHINING3D「AORALSCAN 3」をご紹介します。千葉県船橋市習志野台でご開業の杉田 大先生に、実際に導入した感想をお話しいただきました。

自分自身の口腔内をじっくり見る機会がなく、他人事になりがちな患者に対して、コンサルティングのツールとして、口腔内スキャナーを使用しているそうです。
SHINING3D「AORALSCAN 3」は、口腔内健康レポートという、3D映像データをQRコードでお渡しできる機能がある点が特徴です。
購入するにあたっての価格や、スキャンにかかる時間、スキャンのしやすさについてもお話いただきました。

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