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自家歯牙移植とは【歯科用語コラム】

2023年7月13日(木)

自家歯牙移植とは

自家歯牙移植は、歯が抜けたり欠損している箇所に患者自身の歯を移植する治療方法です。
本記事では、月星歯科クリニック 月星太介先生のご講演「成功に導く自家歯牙移植の知識とテクニック」より、ドナー歯の保存方法、移植後の注意点まで、具体的な手順を解説します。

ドナー歯の保存方法
自家歯牙移植を成功させるためには、ドナー歯を適切に保存することが重要です。
以下に、ドナー歯の保存方法について説明します。

・歯を湿潤状態で保存することが必要です。
・生理食塩水や牛乳で保存することが一般的です。
・外出先などで保存が難しい場合は、牛乳に漬けておくと良いでしょう。

ここで、保存する際に、歯根膜が欠損した場合にはどのような影響があるのでしょうか。

歯根膜の欠損とその影響
歯根膜の部分的な欠損が起きた場合、以下の3つの現象が生じます。

・歯根の吸収: 歯根が骨に置き換わる現象です。
・炎症性吸収: 炎症に関連した吸収現象で、外側から見ると黒いゾーンが現れます。
・表面性吸収: 歯の一部が欠損し、くびれている状態で歯根膜の一部が確認できます。

置換性吸収
置換性歯根吸収という状態は、歯根が吸収されて骨に置き換わる現象を指します。これは一般的には「アンキローシス」と呼ばれ、4カ月から1年の間に発見されることが多いです。進行速度は子供では早く、成人では緩慢です。この違いは骨のリモデリングに関与しているためです。

表面性吸収
表面性吸収は、セメント質または象牙質の表層に限局した歯根吸収の一種です。
この状態では、一度生じた欠損部分がセメント質や象牙質によって修復されます。身体の自然治癒能力によるものです。

吸収の違いとその要因
歯根吸収にはいくつかの種類があり、それぞれの違いが生じる要因が存在します。
歯根膜の穴の大きさと欠損部位の距離が重要な要素です。
欠損部位と歯根膜の距離が大きいほど、吸収が進行しやすくなります。

続きは動画でご覧ください。

自家歯牙移植について動画で学ぶ

https://academy.doctorbook.jp/contents/3356

成功に導く自家歯牙移植の知識とテクニック

月星太介先生による「成功に導く自家歯牙移植の知識とテクニック」の講義です。

インプラントはどの年齢でもそれなりの成果を挙げられますが、若い方にとってはやはりインプラントよりも適切なドナー歯があれば移植をまず進めることを、月星先生は薦めています。もしそれが駄目になったらインプラントを進めていくという方向性です。

このプレゼンテーションでは、自家歯牙移植を成功させるためにはどうしたらいいのか、4つの因子について文献の検討や実際の症例を交えて説明してくださいました。
1つずつ丁寧に説明してくださるので、とてもわかりやすい動画となっています。

動画を見る

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