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【開催レポート】私が受けたいエンド治療の真髄~細菌に打ち勝つ歯内療法の勘所~

2018年8月9日(木)

講師紹介


木ノ本 喜史 先生



大阪府吹田市開業 大阪大学歯学部臨床教授


日本歯内療法学会 理事


日本顕微鏡歯科学会 理事


日本を代表する歯内療法の重鎮の先生で、とくに臨床根管解剖学という著書は歯内療法に精通する先生がたも重宝する名著として知られております。


卓越した技術はさることながら優しく親しみやすい人柄で、様々な講演会に引っ張りだこの先生です。今回のセミナーではinitial treatmentをご担当されました。


 


阿部 修 先生


 


東京都開業


阿部先生と言えば、名著『マイクロスコープとNiTiロータリーファイルによるGPのAdvanced Endodontics. 医歯薬出版』があまりにも有名であると思います。様々な講演会で、GPとしての歯内療法に対する素晴らしい姿勢を多くの歯科医師にインスパイアし続けておられます。


東京歯科大学の微生物学講座のご出身で、歯内疾患の原因の根管内微生物への対処をエビデンスベースにお話ししてくださるので、「日本歯内療法の専門医ではないのに、学会の専門医セミナーで講演を頼まれる」という凄い先生です。


本セミナーではretreatmentをご担当されました。


 


野杁 由一郎 先生


 


新潟大学 う蝕学分野 教授


野杁先生といえばバイオフィルムの研究で世界的に知られており、様々なエンド関連のセミナーで野杁先生の論文が引用されております。


JOEなど、海外の主要なジャーナルにも多数発表されている傍ら、臨床医としても素晴らしい実績を残されている先生です。日本の大学が置かれている現状を考えると、臨床と研究、どちらも成果を上げるというのはとても難しい環境かもしれませんが不屈の精神は今後も沢山の歯科医師に影響を与え続けてくれると思います。


本セミナーでは歯内療法の大原則をご担当されました。


 


セミナーの様子


 


午前9時過ぎから会場はほぼ満席で定刻通りの開催になりました。


トップバッターは歯内療法界では知らない先生は居ないと言っても過言ではないと思いますが、木ノ本先生が抜髄についてご講演してくださいました。


冒頭、エンドドンティックパスについてのお話から、診断→感染除去→根管口明示→作業長設定→根管形成→根管洗浄→根管充填→歯台築造→修復という流れを一つ一つ、わかりやすく説明してくださいました。根管口の探索についてはマイクロの動画を交えて非常にわかりやすく、書籍ではなかなか伝わりづらいニュアンスも伝えてくださいました。



会場内の先生方にもこまめに話を振ってみたりと、演者、受講生が一体感を感じることが出来る、さすが木ノ本先生といった内容でした。


 


続いて阿部修先生retreatmentについてお話してくださいました。


冒頭、『ガッタパーチャの完全除去は不可能に近い(Giampierc et al 2017)』の論文を引用されまして、そこからバクテリアリダクションの為になにをすべきなのかという、命題をエビデンスベースにお話くださいました。根管治療の限界を考えたうえで、どう治療していくのかをすごく考えさせられる内容だったと思います。



また、詳しくはDoctorbookacademyの動画でご確認していただけると良いと思いますが「なぜNTロータリーファイルがいいのか」など、気になるトピック満載でとてもためになる内容でした。阿部先生はデンツプライのインストラクターをされているだけあり、NTロータリーファイルに関する知識は本当に奥が深かったです。


また、阿部先生は微生物学を御専攻されていたこともあり、後に続く野杁先生の論文なども引用されており、トップバッターの木ノ本先生からアンカーの野杁先生をつなぐ、素晴らしいプレゼンテーションでした。


 


 


そして午後から最後の演者の野杁先生がご登壇くださいました。


野杁先生は研究者としてかなり高名な先生で、色々なセミナーで野杁先生の論文が引用されています。


内容もさすが野杁先生といった内容でした。



冒頭、無菌ラットと通常のラットで露髄させた歯髄を観察した論文(Kakehashi,et al1965)を引用されており、さらに、野杁先生が追加の実験をするためにラット用のマイクロを使っているスライドなど、普通にはお目にかかれない内容でスタートし、難症例の原因などを詳しく解説してくださいました。


モリタと共同で高周波を用いた根尖病巣に対するアプローチもご紹介されており、今後の歯内療法をうらなうような内容でした。


 


 


セミナー後、余った時間を使い、木ノ本先生がDDT、DVT(ダブルドライバーテクニック、ダブルバイブレーションテクニック)の解説を動画を用いて行ってくださいました。これはメタルコアの除去の術式で、木ノ本先生はどんなに長くて取りずらそうな症例でも難なく除去されておりました。「マイクロを持っていない先生でも何か一つ持って帰っていただきたい」という木ノ本先生の言葉どおり、豪華すぎるおまけでした。詳しくはDoctorbookacademyをご覧ください。


 


 


午前9時から16時までの長丁場が嘘のようにあっという間の一日でした。


タイトルにあるように、「私の受けたいエンド治療の真髄」を分かりやすく様々な角度から解説していただけた、とても有意義なセミナーでした。



発表された御三方の先生、長い時間、本当にありがとうございました。


 


 


東京都中央区開業 北條 弘明


 


 


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