EPPT(Entire Papilla Preservation Technique)とは【歯科用語コラム】
EPPT(Entire Papilla Preservation Technique)とは
EPPT(Entire Papilla Preservation Technique)とは、主に歯周外科治療やインプラント治療において、広範囲にわたる骨内欠損部位の再生治療に用いられる外科手術法です。EPPTの重要な点は、歯間乳頭部を切らずに縦切開を行うことで、歯肉乳頭(papilla)を全体的に保存することが可能な点です。これにより、治癒と審美的な予後が期待することができます。しかしながら、大きく剥離することができない特徴からデブライドメントが難しいデメリットもあり、術者の技術が必要となります。
EPPTについて動画で学ぶ
サージカルテクニック! 歯周外科:基礎編 第4回 再生療法②:M-MIST・EPPT
今回のご講演ではM-MIST(Modified-MIST)、EPPT(Entire Papilla Preservation Technique)、NIPSA(Non-incised papillae surgical approach)そして、山口先生考案の新しい術式TICIT(Tunneling IC incisions Technique)に関して解説していただきました。
はじめに低侵襲治療とはどのような治療なのか、そして低侵襲歯周再生療法の原理原則を説明していただきました。
また、歯周炎の新分類や、根面被覆の新しい分類であるCarioの分類まで言及していただき、M-MIST、Carioの分類RTⅡを伴った症例へのM-MIST、EPPT、NIPSA、TICITそれぞれの症例を全てマイクロスコープ下の動画を用いて切開から縫合まで細かいテクニックや勘所を解説していただきました。
術式解説が全て動画ですので視覚情報が多く非常に分かりやすくなっております。
最後には講演内容に関する質問に回答していただきました。
歯周外科 Case discussion OPEN THE FLAP
#1 EPPT - Entire papilla preservation techniqueを用いて歯周組織再生療法を行なった一症例
卒後5年の長井先生が行なった歯周組織再生療法に対して、診断から施術、術後の再評価までを山口先生・小柳先生と振り返っていきます。
先生方の治療にあたっての考え方から、具体的なオペテクニック、器材の選び方など、明日からの臨床に役立つエッセンスが満載です。