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フルマウス印象の整合性と後輩指導のポイント

2026年3月25日(水)

全顎的な治療や、より高次な補綴治療において、印象採得は「単なる型採り」から「情報の統合」へと役割が変わります。院長・指導医として、精度の高い一括印象と、若手への効率的な指導法を整理しておきましょう。



フルマウス印象とクロスマウントの重要性


精密なクラウン修復において、前歯部と臼歯部を別々に印象採得すると、形態や色調にズレが生じやすくなります。理想は1番から7番までを一括で採得する「フルマウス印象」です。さらに、プロビジョナル付きの模型をアーティキュレーターに装着し、対合歯とスタティックマウントを行う「クロスマウント」の手順を徹底することで、歯肉情報や咬合関係を正確に反映させたファイナルワックスアップが可能となります。14本一括の製作は難易度が高いですが、歯列全体の整合性を高めるためには不可欠なプロセスです。


出典:MHPを応用したアドバンス症例



指導の要点:止血管理と材料のコントロール


若手歯科医師に指導する際、印象精度を一段階上げるための「小技」を伝えることも重要です。



  • 止血管理:止血剤含有コードを使用することで、術野をシンプルに保つ。

  • 材料の冷却: フルアーチ印象時にレジン系材料(シリコン等)を冷やして硬化を遅らせることで、なじみを良くし、シワの発生を防ぐ。

  • 効率化:臼歯部のみの症例ではトリプルトレーを活用し、印象とバイト採得を同時に行う方法も、臨床の引き出しとして有効です。


出典:教えて! 内山先生! ~MHPの詳細ポイント~



まとめ: 明日からの臨床に活かせるヒント


「コードがしっかり見えてから採る」という基本を徹底させつつ、症例に応じた材料の温度管理などのテクニックを伝授してください。正確な印象を提供できる土台を整えることが、技工士の能力を最大限に引き出す院長の重要な責務です。


さらに詳しい手技や実際の症例動画をご覧になりたい場合は、各リンクより Doctorbook Academyの動画をご確認ください。

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