【シリーズ各話一覧】
#1 Micro Horizontal Preparationとは？
#2 症例から見るMinimumな形成①～前歯部審美症例～
#3 症例から見るMinimumな形成②～歯肉炎のコントロール～
#4 Micro Horizontal Preparationを実現するために〜MHPバー紹介〜
#5 Micro Horizontal Preparationの利点と難点 / Digital shellプロビジョナルレストレーション
#6 MHPを応用したアドバンス症例
#7 教えて！内山先生！～MHPの詳細ポイント～

最後に内山先生に聴講生からの様々な質問に答えていただきました。
解答を参考にして、さらに臨床のレベルアップを図りましょう。
 
印象採得の圧排糸は止血剤入りのもので、様々な太さのものを用いて圧排を行います。
具体的な太さの使い分けについては、動画をご確認ください。

印象採得時のコツは、20分間の待ち時間を持つことです。
また、フルマウスでの印象時は印象材を冷却して操作時間を延ばすことも有効です。
 
インターナルブリーチを行う場合、根管充填後、セメントで蓋をして30分ほど時間を置きます。
これだけでも歯の着色はかなり改善されます。
 
クリアランスはこれまでの形成と同じように2ミリほど確保します。
クリアランスが不足していると破折の原因になります。
さらに3面形態、2面形態を意識して形成を行います。
近年では材料の改善もあり、エナメル質が無ければジルコニアによる歯冠補綴を考慮するべきと考えられます。
 
マイクロスコープ使用時に平行性を失うこともあるかと思います。そんな時はモニターを参考にします。
マイクロスコープの使用やミラーテクニックには慣れも必要です。日々の練習によって体に覚えさせることも重要になります。
また、院内での研鑽のみならず外部の勉強会やセミナーで自身の症例を提示し、意見をもらうことも自身の成長につながります。
 
支台歯形成時のバーの角度は両隣在歯を参考にします。
MHP専用バーではガイドグルーブは必要ありません。
バーの直径の半分で形成すれば丁度良い形態に形成できるように設計されています。
 
これ以外にも様々な質問に答えます。
細かい部分まで説明いただいておりますので、ぜひ参考になさってください。