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簡単な訪問歯科の始め方~最後まで患者さんと向き合うために~

2018年1月24日(水)

高齢者の推移


今日、日本では高齢化が進んでおり、中でも人口が最も多い世代である団塊の世代がついに高齢者となりニュースを賑わせました。


 


現在は地方だけではなく都市部も高齢化が進んでおり、100歳を超えるセンチナリアンは珍しくなくなっています。


そういった中で、体が健康で歯科医院に通ってこれる人を対象にする歯科医療だけで良いでしょうか?


訪問歯科は多くの方が必要としている分野で、地域医療を支える先生方には関係の深い分野では無いでしょうか?


訪問に出た時の人の関わり


院内の歯科治療と訪問での歯科治療では取り巻く環境が大きく違います。


 


その中でもまず人の関わりをまとめると多くの広がりが出てきます。


・内科の医師


・介護支援専門員(ケアマネ)


・各居宅サービス事務所


・患者ご家族


・特養・老健・ケアハウス・グループホーム職員


 


患者さんと自分だけでなくこれらの登場人物も忘れてはなりません。


訪問歯科はこれらの方々と相談していきながら進めていくことが大切です。


訪問に出るための機器


まず必要最低限の機器としてはバキュームとエンジンと飛散防止カバーです。


 


全て一体型の高価なものが必ずしも必要ではなく、簡便なものでも訪問歯科では充分に使えます。


 


訪問車の中も道具をわかりやすく収納しまとめておくのも重要です。


 


中でも100円ショップで買える物や釣具入れなどは細かく収納できるので重宝します。


訪問歯科風景


ドクターと衛生士がどのよう連携して訪問診療を行っているのかを見ていきましょう。


 


なるべくそこにあるもので行い、こちら側から何か特別椅子を持っていくことはありません。


 


こういった義歯の鉤歯が折れてしまったケースはよく見受けられます。


 


これも即日修理することで食事がしやすくなり、患者さんの満足度に繋がります。


 


薬の副作用による歯肉増殖


訪問歯科を必要とする患者さんは内科の投薬を受けていることが非常に多いため、薬の副作用も口腔内に顕著に出ている場合があります。


その例として歯肉増殖です。


  


内科医と密接な関わりになる訪問歯科こそ相談して投薬の変更を相談し、口腔ケアを行い歯肉増殖は改善しました。


こういった変化に早く気付き、それに答えることが出来るというのがとても大切です。


歯科医療の今後の課題


日本は現在、超高齢化が進んでおりその中で生命の寿命と健康寿命の差が大きいことが問題になっております。


要介護にならないように予防することはもちろん大事ですが、


増加する訪問歯科を必要としている要介護の患者さんに対し「やっていないから・・・」「できないから・・・」と目をそむけることはもう限界であるのででは無いでしょうか?


訪問歯科は決して難しいものではありません。


先生方の少しの投資と勇気があれば、より多くの患者を救えるのではないでしょうか?

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