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患者のデンタルIQ向上はmil-kinとハビットプロの「組み合わせ」に秘訣あり! ~菌を見るmil-kinが患者も主治医にする~

2021年11月8日(月)
提供:株式会社mil-kin

前回の講演では「mil-kinと患者のモチベーションアップ」にクローズアップしましたが、今回はそこから1歩進んで、「mil-kinを診療の現場でどのように活用していくか」といった部分についてお話ししたいと思います。

mil-kinとは

口腔内のプラーク等に含まれる細菌を生きた状態でリアルタイムに観察できる顕微鏡です。
ポケットに入るコンパクトサイズでありながら、光学倍率1,000倍の優れもの。
1µm以上の運動性細菌、スピロヘータ、白血球、赤血球、紡錘状菌などがその場で見られます。
「顕微鏡」というと普通は「自分で倍率を合わせて・・・」という複雑なものを想像しますが、mil-kinとスマートフォンがあれば自動でピント合わせをしてくれて、画面上のボタン1つで動画・写真の撮影が可能です。

この機能を活用することで私たちは患者さんにインパクトのあるTBIを行なうことが可能となりました。
自分の口腔内から採取したプラークの中に潜む生きた細菌を目にして、全く驚かない人はいませんよね!
(実際、患者アンケートでも「驚いた・びっくりした」「珍しい・初めて見た」と回答される方は多かったです。)

テレビCMでも「むし歯菌が・・・」「歯周ポケットの中に細菌が・・・」といったフレーズを耳にすることがあっても、患者さんたちはなかなかその実情やリスクを正確にイメージするのが難しいものです。

mil-kinと菌のイメージ

口腔内の問題点とその原因

今やインターネット上にも口腔ケアの方法や歯科での定期検診の必要性などに関する情報が溢れています。
ケアグッズの種類だって数えきれないほど出回っています。

しかし、厚生労働省の歯科疾患実態調査(平成28年)によると、「処置歯または未処置のう歯を持つ者の割合」は35歳以上55歳未満ではほぼ100%。
「歯肉出血を有する者の割合」は30歳以上55歳未満で40%を超えています。しかも、15歳以上の年齢階級で30%を超えていることも考えると、青年期の段階から「歯ぐきから出血するのが普通」と思っている人がいたとしてもおかしくありません。

なぜか。

私は、それぞれの人に合ったオーダーメイドの適切なTBIがきちんと届いていないからではないか、と考えています。
「正しいブラッシング方法」「この歯磨き粉でむし歯予防!」といった情報は溢れていますが、それが情報の発信者たちの期待通りに100%正しく実施されているかは分かりませんし、それが読者1人1人に適しているかも分かりません。

その部分を判断できるのは私たち歯科医療従事者です。

そして、その判断の手助けをしてくれるのがmil-kinだと思っています。

どんな細菌・細胞がどんな状態でどれくらい口腔内にいるのかが分かれば、対策も練りやすくなるのです。

モンダミン「ハビットプロ」を活用して

今回、私たちは診療室・訪問診療先にて、ハビットプロを使用したメインテナンス・口腔ケアの前後でmil-kinを使用し、動画の比較、TBIに活用してみました。

ハビットプロは歯科医院専売の洗口液で、
・ノンアルコール(口腔内にトラブルがあっても使用可能)
・CPC(殺菌成分)、GK2(抗炎症成分)、TXA(出血予防成分)配合
・原液で使用(使用濃度の間違いがなく、誰でも正しく使用しやすい)
・天然ミントとキシリトールで、日本人に合った味を追求

・・・といった特長を持っています。

モンダミン

私たちからしたら、「歯肉からの出血があるとそのヘミン鉄を栄養源とする細菌が増殖しやすくなって、そうするとさらに歯肉の炎症も強まって、出血傾向が強まって、という歯肉炎悪化のループを抑制するためにTXAが有効で・・・」といった情報も重要ですが、アース製薬が行なった「洗口液の使用中止理由は何ですか?」というアンケートには、「使用するのが面倒だから」「刺激が強いから」「味が苦手だから」といった回答も目立ち、使用者の感覚に刺さるケアグッズを選択することの重要性も高いことが分かります。


洗口液の使用中止理由は何ですか?<2017年11月アース製薬調べ n=2454 複数回答>

グラフ

そこで、歯科的な効果があることに加え、患者さんたちも日常生活に取り入れやすいであろう今回のハビットプロ。

口腔ケアの前後に使用することで細菌の数やその活動性を抑制できることが、mil-kinの使用により分かりました!

菌の比較

赤の×の部分が運動性細菌で、細菌の数・活動性が共に低下しています。

この変化は患者さんの目にも明らかで、その効果は今回の患者アンケートにも反映されています。

満足度グラフ

プラークは洗口では除去できないため、セルフケアの基本はプラークの機械的な除去ですが、それにプラスしたり、あるいは仕事中などで時間の制約があって十分な歯磨きができない時の補助として使用するなど、患者ごとの口腔内の状況・ライフスタイルなどに合わせたTBIの一つの選択肢として有用だと思います。

私たちは歯科として何をすべきか

私たちの口腔内の環境を壊していく2つの大きな要因は、「力と細菌」です。

「力」は、咬合力などを差し、たとえば歯列不正によって咬合性外傷、歯根破折が生じることもあります。
ここでは咬合調整・矯正治療・悪習癖の除去などが行なわれます。

そしてもう1つの大きな要因が「細菌」です。

とは言っても口腔内には常在菌もいて、細菌をゼロにすることが目的ではありませんが、う蝕・歯周病を進行させる細菌の集合体であるプラークを個人ごとに適切な方法で除去し、その活動性を抑制するための工夫を伝えるようなTBIに、mil-kinがとても便利なのです。

「一般的」な正論はテレビ番組にもインターネット上にも溢れていますが、目の前の患者さんのためにどんなTBIが必要なのか、今後もmil-kinを活用して患者さんと向き合っていきたいと思います。

<株式会社mil-kin 公式WEB>
https://www.mil-kin.com/dental

<製品に関するお問い合わせ>
1)製品カタログのご要望について
https://bit.ly/3Chl6kq

2)mil-kin(ハードウェア端末)について
お取引があるデンタルチェアメーカー、もしくは歯科メーカー様までご連絡ください

3)m-Platform(ソフトウェア)について
https://bit.ly/3Chl6kq

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