食育から考える予防歯科【オイシックス・ラ・大地株式会社 x みんなプレミアム+】
フライブルク大学歯学部教授のヨハン・ウォエルバー先生のPubMedに掲載された「栄養と口腔保健」記事によると、「栄養食は人類の脳と歯列の変化における重要な要因の一つと考えられている」と述べられています。 ※PubMed: Nutrition and Health in Human Evolution–Past to Present
先進国をはじめ、現代の食事文化は、離乳食を筆頭にどんどん柔らかい食べものに偏ってきています。一般生活者の中では、口腔内の健康状態が食事摂取に影響を与えるという認識はある程度浸透していると思われますが、歯科医療従事者の皆さんならさらに一歩踏み込んで「食生活も口腔の成長や健康に影響を与えている」ということに頷いていただけると思います。
今回は、日本の未来である子供たちのための食育について「食に関する社会課題をビジネスの手法で解決する」ことを目指して活動している「オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、オイシックス社)」を取材しました。
オイシックス社は、B2Bサブスクリプション事業本部として、保育施設・幼稚園向けの給食サービスを展開しています。今回の取材のテーマは食育から考える予防歯科ということで、我々が注目したのは保育園向けの食育です。
もともとは、「忙しくて手作りが難しかったり、買い物に行けない」などといった一般のご家庭が抱える課題を解決することを目指して始まった事業ですが、
子どもたちにも食を楽しんでもらいたいという想いから、調べていくとやはり子どもたちが最初に外で食事をする場所は保育園が多いということがわかり、それが保育園向けの事業が始まるきっかけとなったそうです。
歯科医師の杉田大先生からも、幼少期から食育で「噛む力」を養うことやマイナス1歳からの歯列矯正など、予防歯科を知ってもらうために歯科業界で始まっている取り組みについての紹介がありました。
オイシックス社が実際に保育園向けの食育サービスを提供することで見えてきた課題を解決するために、子どもたちを取り巻く各ステークホルダー(保護者、栄養士、保育士、オイシックス社のような給食会社、歯科医療従事者の皆さん)がどのように働きかけていくのが良いかなど、幅広いテーマで取材させていただきましたので、多くの歯科医療従事者にも楽しんでいただけるインタビューになったのではないかと思います。