舌接触補助床(PAP)とは【歯科用語コラム】
舌接触補助床(PAP:Palatal Augmentation Arosthesis)とは
舌接触補助床(ぜつせっしょくほじょしょう)は、嚥下機能や口腔機能に問題を抱える患者さんの舌の動きや位置の補正を目的とした装置です。これにより、舌筋のリハビリテーションや嚥下機能を促進し、口腔機能の向上に寄与します。
舌接触補助床(PAP)について動画で学ぶ
新潟大学大学院医歯学総合研究科包括歯科補綴学分野教授の小野高裕先生にご講演をしていただきました。
小野先生は日本補綴歯科学会、日本老年歯科医学会の指導医、日本顎顔面補綴学会の認定医を取得されており、日本咀嚼学会の健康咀嚼指導士としても活動されておられます。
今回は学んだことはあるが実際に活用されていることは少ないのではないかと思われる舌接触補助床(PAP)についてその特徴や効果、どのような症例に適応があるのかなどまず知識として知っておくべき事柄を説明していただきました。
また、PAPは舌との関係性も非常に重要ですので舌のはたらきに関しても様々な観点から解説しています。
さらにPAPの適応となるかどうかのスクリーニング検査についても詳しく解説していただき、その後に症例を通じてPAPの作製方法を具体的に写真を用いながら解説していただきました。
最後にはPAPを成功させるための医科歯科連携について説明していただき、われわれ歯科医師がどのように他職種と連携していくべきなのかといったことにも言及していただきました。
学生時代に知識として学んだ舌接触補助床(PAP)に関して利用したいけどもどのように活用すればわからないといった先生から摂食嚥下に精通した先生まで必ず参考になる内容です。
ぜひご視聴ください。