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睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome) とは【歯科用語コラム】

2021年7月21日(水)

睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome) とは

文字通り寝ている間に何回も呼吸が止まる病気です。英語ではSASといいます。
睡眠中に1時間に5回以上、それぞれ10秒以上呼吸が止まる場合はこの症候群の可能性があります。
治療方法には症状を緩和させるもの(対症療法)と根本的にSASの原因を取り除くもの(根治療法)とがあり、いずれも個々の患者さんの状態に合わせて最適な治療方法が選択されます。

対症療法は代表的な「CPAP治療」・「マウスピース治療」・根治療法の「外科的手術」
です。CPAP(シーパップ)療法は、Continuous Positive Airway Pressure :経鼻的持続陽圧呼吸療法といいます。
原理は寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというものであり、CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。
軽度な症状に関しては、マウスピースで治療するケースもあり、スリープスプリントともいわれています。
下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療法です。
SASの原因がアデノイドや扁桃肥大などの場合は摘出手術が有効な場合があります。
UPPPという軟口蓋(のどちんこ)の一部を切除する手術法もありますが、治療効果が不十分であったり、数年後に手術をした部位が瘢痕化してSASが再発することが少なくありません。
米国では狭い上気道を広げる目的で上顎や下顎を広げる手術も行われていますが、日本でこの手術を行える医療施設は限られています。
多くの場合、SAS治療とは長い付き合いになります。だからこそ治療を始める前に自分のSASの重症度をきちんと把握しておくこと、治療の意義を十分に主治医と話し合っておくことが必要です。

睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)について学ぶ

1
吉田 茂治先生:閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置の解説 #1 OSAの危険因子
睡眠時無呼吸とは誰もが一度は耳にする言葉です。
しかし、実際の臨床では医科からの紹介数も決して多くないこともあり、前方位の設定位置をはじめとする製作方法や経過観察の方法・合併症、数値の管理について不明点がある先生も多いのではないでしょうか。
この動画では、CPAPとOAの相違、詳細な製作方法と経過観察項目説明しています。潜在患者数も多く、真摯に向き合い内科との連携も行えば患者さんのQOL向上や増患に繋がるトピックです。ぜひご覧ください。

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2
吉田 茂治先生:閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置の解説 #3 Adjustable OA or Fixed OA
この動画ではセファロを用いた術前診察・詳細な製作方法と経過観察項目など、実際の臨床で疑問に思う点に焦点を当てて説明しています。
写真や図を多用してくださっており、臨床例も多く、見ごたえたっぷりです。

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3
山﨑 長郎先生:世界に通用する補綴治療の実践 ~機能と美を融合させた歯科治療~ 第6回「専門医連携による治療計画 インプラント・矯正・咬合・睡眠時無呼吸症候群」
意義と目的の説明後、術前・術中のライブ動画・術後の注意点をわかりやすく示してくださっています。様々な症例もご提示し、盛りだくさんの内容となっています 。

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