ウォーキングブリーチとは【歯科用語コラム】
ウォーキングブリーチとは
ウォーキングブリーチは、過ホウ酸ナトリウムと過酸化水素を使用して失活歯を漂白する方法です。
その主な原理は、過酸化水素の酸化還元作用と過ホウ酸ナトリウムによるフリーラジカル生成によって有機質(汚れ)を分解することにあります。オフィスホワイトニングとの違いは、オフィスホワイトニングがエナメル質の漂白を目的としているのに対し、ウォーキングブリーチは失活歯の象牙質を対象としている点です。
ウォーキングブリーチには、避けては通れないリスクとして外部吸収の可能性があります。失活歯を白くしたいという主訴を持つ患者さんに対しては、この治療法が選択肢の一つとなりますが、メリットとデメリットを十分に説明し、患者さんが納得した上で治療を進めることが重要です。
ウォーキングブリーチについて動画で学ぶ
初心者向けにウォーキングブリーチの原理や手技、そして合併症について、ほうじょう歯科医院新日本橋 院長の北條弘明先生に解説いただきました。
具体的な手技について、まずレントゲン撮影や口腔内写真撮影の重要性について触れた後、必要に応じて再根管治療を行い、根管口をレジンで封鎖してから漂白剤を設置する一連の流れを詳しく説明しています。
次に、ウォーキングブリーチ中の合併症として外部吸収の事例が紹介され、患者様へのリスク説明や対応策も示されています。
また、成功したウォーキングブリーチの症例も紹介されており、安全に進めるためのコツや注意点が紹介されています。
北條先生の豊富な経験に基づくアドバイスを元に、初心者でも自信を持ってウォーキングブリーチに取り組める内容となっています。