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EMDとは【歯科用語コラム】

2023年3月4日(土)

EMDとは

Enamel Matrix Derivativeエナメルマトリックスデリバティブの略。
主成分は、乳歯の萌出期の細胞から分化されるタンパク質アメロジェニンであり、幼若ブタの歯胚から抽出したエナメル基質タンパクを使用する。

スウェーデンで開発されたエムドゲイン(Emdogain®)が代表的な製品で、1998年厚生労働省より認可された、ブタ歯胚組織使用歯周組織再生用材料です。
歯周外科手術においては、欠損部に適用して歯の発生期の過程を再現し、歯周組織を再生することを基本コンセプトとし、付着能を有する骨の再生を可能にするとされています。
1~3壁性の骨縁下欠損、II度の根分岐部病変、あるいは露出根面被覆のための歯肉弁歯冠側移動術などに広く使用される、歯周組織再生誘導剤の一つです。

EMDに関連する動画を観る

『抜歯か、保存か? 重度歯周病患者への治療戦略』動画サムネイル

岩野義弘先生の『抜歯か、保存か? 重度歯周病患者への治療戦略』では、3動画に渡り、重度の歯周炎患者の症例を多数挙げ、歯を保存するべきか抜歯するべきかの判断・保存に至るまで詳しく解説してくださいます。
歯周病は多因性の疾患です。
特に重度歯周病患者さんに治療を行う際には様々な問題点が浮上します。
それらの改善を行なった上で治療が必要となるため、非常に複雑な治療戦略が求められます。
β-TCPなど、他剤とエムドゲインの併用症例などもご紹介いただきました。

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『予後不安歯を保存するための意図的再植』動画サムネイル

斎田寛之先生による『予後不安歯を保存するための意図的再植』では、パーフォレーションや難治性の根尖病変、エンドペリオ病変まで、意図的再植にて歯の保存につとめた4つの症例をお話いただき、意図的再植の有効性と予後について見ていきます。
再植前の歯牙に対し、根面処理の上、エムドゲインを塗布した症例をご紹介いただきました。

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『軟組織移植術におけるEMDの効果』動画サムネイル

エムドゲインゲルは垂直性のポケットを治療するだけのものではありません。
歯周組織、特に歯周外科処置後の治癒にとても有効であるという研究もでてきています。
池田康男先生による『軟組織移植術におけるEMDの効果』では、論文での研究データとご自身の臨床からEMDの効果をまとめて、わかりやすくご説明頂いております。

根面露出に対する結合組織移植術など、ドナー・レシピエント双方へのエムドゲイン使用など、軟組織手術後の早期治癒と長期予後を得た症例を、2つの動画に渡り、複数ご紹介いただきました。

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