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線維芽細胞増殖因子 bFGFとは【歯科用語コラム】

2022年7月1日(金)

線維芽細胞増殖因子 bFGFとは

人体に広く分布する血管新生因子(ペプチド)であり、血管新生および動脈形成を促進、神経や骨の形成にも関与する。
線維芽細胞、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞及び表皮細胞など、創傷治癒に関わる種々の細胞に対して遊走や増殖促進作用を有する。

医科では2001年よりフィブラストⓇスプレーの販売名で、褥瘡、皮膚潰瘍に対して使用されていました。
歯科領域において、歯周組織欠損部の未分化間葉系細胞、歯根膜由来細胞に対して増殖促進作用及び血管新生促進作用を示すことが確認されました。
bFGF により増殖した細胞は、骨芽細胞、セメント芽細胞へと分化し、歯槽骨、セメント質及び歯根膜の新生、また結合組織性付着の再構築により歯周組織の再生を促進することが明らかになりました。

遺伝子組換え技術により大腸菌を用いて製造したヒト塩基性線維芽細胞増殖因子、一般名:トラフェルミン(遺伝子組換え)を有効成分とした歯周組織再生剤(商品名:リグロス)が、2016年保険認可されています。

線維芽細胞増殖因子 bFGFに関連する動画を観る

『歯周治療を再考する』動画サムネイル
阿部健一郎先生による『歯周治療を再考する』では、広汎型侵襲性歯周炎の患者さんに対しての診査・診断、歯周基本治療、歯周外科処置、SPTまでの流れ・術式・考え方をご説明いただきました。
Part1では日本歯周病学会のガイドラインに沿った診断、最適な歯周基本治療を行った症例について解説いただきました。
Part2では良好な予後を得るために必要な、炎症・咬合力のコントロール、さらにリグロスを用いた歯周組織再生療法をご紹介いただきました。

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『根分岐部病変の再生療法~歯根分割や抜歯を考える前に』動画サムネイル
谷口崇拓先生の『根分岐部病変の再生療法~歯根分割や抜歯を考える前に』では、治療が難しいとされる根分岐部病変に対して、エムドゲインやリグロスを活用された歯周組織再生療法が紹介されています。
術前のレントゲン、CTにより綿密な治療計画をすることで、抜歯リスクにある歯牙の保存に成功されたたくさんの症例をご紹介いただきました。
一方で、歯間乳頭の壊死や歯肉の裂開をしてしまった症例なども供覧いただき、トラブルへの対処法や回避テクニックなども動画を通じて学ぶことが出来ます。

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