近年、超高齢者の健康維持や疾病予防に口腔機能が果たす役割が注目されています。
特に、咬む・飲み込むなどの口腔機能の低下がオーラルフレイルやフレイルを導くとの判断から、口腔機能低下に対する管理料が保険収載されました。
そこで、本講演で共にご講演いただく相澤先生から、口腔機能低下の予防および改善に必須な、咬める全部床義歯の製作法について詳しく解説いただきます。
一方、本講座ではこれまで、85歳以上の超高齢者を対象に、口腔および全身の健康に関する疫学調査(TOOTH研究)を行い、両者に強い関連性があることを報告してききました。
しかし、これを日常臨床の場で如何に活用すればよいかについては、未だ明らかとすべき課題が数多く残されています。
そこで本講座では、「超高齢者における最大咬合力の低下はロコモティブ・シンドロームの早期発見に活用できるのでは」との考えのもと、超高齢者を対象に継続的かつ定期的な口腔機能検査を行い、その数値の変化をサルコぺニア診断の一助としたいと考え、新たな疫学調査を開始しました。
特に本調査は、日本大学歯学部同窓会との協力によりビックデータの獲得を目指し、全国各支部会に所属する会員の先生方にも積極的に調査に参加いただいています。
今回の報告では、その調査内容の説明とこれまでの調査結果の一部について報告をさせていただきます。
*2022年5月22日の日本大学歯学部同窓会生涯研修2022講演会の講演内容です。
エピソード
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レビュー
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