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スペシャル
2022年10月13日(木) 公開

トランスポーテーションについて│根尖の形態と湾曲根管を難治症例にしないポイント #2

価格
3,850円〜(税込) (D+会員 3,080円〜(税込))
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1% (通常:35pt〜 D+会員:28pt〜)
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    • 00:10 〜 根管形成の偶発症
    • 00:50 〜 【症例】下顎犬歯の根管に弯曲を認めるケース
    • 01:46 〜 根尖の形態
    • 02:54 〜 根尖の形態に関する著名な論文1(Y.Kauttler 1955)の紹介
    • 04:36 〜 矯正治療における4Dコントロール
    • 05:05 〜 【症例】19歳の下顎智歯を抜歯したケース
    • 06:05 〜 【症例】23歳の上顎智歯を抜歯したケース
    • 06:20 〜 右下5番における経時的な根尖孔の変化
    • 08:00 〜 根尖の形態に関する著名な論文2(Dummer PM 1984)の紹介
    • 10:08 〜 根管の探索
    • 12:56 〜 ドーナッツの法則
    • 13:50 〜 【症例】打撲後の狭窄根管
    • 15:17 〜 1根の上顎小臼歯における根管壁の象牙質の添加
    • 17:44 〜 どこまで拡大するか
  • *2022年2月26日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。


    引き続きトランスポーテーションについて解説していただきます。
    形成後の根管がオリジナルの根管形態から逸脱してしまうことをトランスポーテーションといいます。
    歯内療法の教科書に記載されているLedge(レッジ)やzip(ジップ)などもトランスポーテーションが生じた結果できてしまった段差のことですが、生じた部位の違いで名称が異なっていると考えられます。
    湾曲根管ではなぜトランスポーテーションがしょうじてしまうのでしょうか?
    原因は根管の柔らかい象牙質を、剛性の強い器具を使ってで形成するからだと木ノ本先生は仰います。
    象牙質より硬い器具で根管形成をすれば湾曲部ではすぐに根管の直線化が生じてその結果段差ができてしまいます。

    症例1は下顎犬歯が弯曲した根管のためファイルが緒中で入らなくなり、打診痛が消えない患者様に再治療を行ったケースです。
    湾曲根管で難治ケースを作らないためにはどうすべきか解説して頂きます。
    皆さんは根管治療の際、拡大に用いるリーマーの号数は何を基準にして決定していますか?
    歯の種類でリーマーの号数を決めるのは間違っています。
    リーマーの号数を選ぶ時も根尖孔の解剖を理解することは重要です。
    根尖孔の解剖に関して1955年Dr.Kauttlerは18歳から25歳までの若年者と55歳以上の高齢者の2グループに分けて人の歯の根尖孔を測定しました。
    その結果、若年者の生理的根管孔は約0.3mmで高齢者では約0.25mmとなり狭窄して狭くなっていくが、一方でセメント質は年齢とともに厚くなるため解剖学的根尖孔は広くなると報告しています。
    さらにセメント質の添加によって根尖孔の位置が横にズレていくことも示されています。

    木ノ本先生の研究でも若年者間で比較しても、加齢によって根尖孔がだんだん狭くなっていくことがわかります。
    また5歳から78歳までの患者様の右下5番のレントゲン写真を撮影し、根管解剖を比較したところ、幼少期の根尖孔はラッパ状に開いていたのが20歳ごろ根尖完成し、その後は徐々に根尖が細くなっていくのがわかります。
    つまりは根尖孔の太さは年齢別に決まるのであって、従来の考えのような歯の種類でリーマーの号数を決めるのは間違っています。

    動画の後半では木ノ先生による根管形成の原則から根管を探し方について解説していただきます。
    先生方からの質問で多い

    • ・打撲後の狭窄根管などで根管が見つからないとき、どうやって見つけたらよいか?
    • ・高齢の方でカリエスから根管治療に至った場合、根管口をみると根管の横に根管が退化した溝が線状にみえることがありこういった場合に根管形成はどの程度削れば良いか?


    など臨床での疑問にもお答えいただきます。

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