呼吸の生理学 #3
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*2022年10月3日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
本講義は、前回に引き続き木村先生より「session3 呼吸の生理学の基礎」について解説いただきました。
これまでは、口呼吸の根本原因について解説していただきましたが、本編では呼吸の生理学について解説いただきます。
「口呼吸を続けているとその後起こる問題は?」という問題を理解するために、生理学の知識が必要となります。
まずは、少し難しいテーマですが「空気の構成要素」について詳しい解説をいただきました。
空気は「アルゴン」「二酸化炭素」「窒素」「酸素」の4つより構成されています。
ここでは、二酸化炭素は呼吸は体内で重要な働きをしますが、呼吸をするほど体内から出て行ってしまうことが分かります。
二酸化炭素が十分であると体中の細胞に配られますが、不足すると血液中に留まり体が酸素不足の状態へ陥ってしまいます。
つまり、呼吸が荒かったり口呼吸を続けていると、体内の二酸化炭素が不足して血中の酸素を全身へ供給できない状態へ陥ってしまうのです。
呼吸ができなくなると(呼吸困難)体内に二酸化炭素が溜まり「呼吸性アシドーシス」になります。
反対に呼吸しすぎると(過呼吸)体内から二酸化炭素が出てゆき「呼吸性アルカローシス」になるのです。
そこで考えるべき点は「低炭酸血症」についてです。
準備いただいた資料では、口呼吸を続けることで脳の酸素供給量が低下していることが分かります。
口呼吸と鼻呼吸では、口呼吸の方が圧倒的に呼吸量が多いことが原因です。
つまり、口呼吸は脳低炭酸状態が慢性的に続いていると考えることができるでしょう。
そこで重要なポイントは「分時換気量」です。
分時換気量は、1回換気量×呼吸数で求めることができ、通常の1回換気量は全肺気量の1/8程度です。
そのため、呼吸の量が多いほど過呼吸(過換気)の状態となり、1分間の換気量を見ていく必要があることが分かりました。
次に「session4『全集中の呼吸』の生理学」について解説いただきました。
呼吸の生理学が理解できると「全集中の呼吸」が理解できるようになります。
すると「呼吸の生理学についてより分かりやすく理解できるようになるのではないか」とお話いただきました。
次のエピソード
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スペシャル口呼吸の危険性と呼吸再訓練法 #4口呼吸がもたらす子どもたちへの影響をテーマに解説いただきました。小児だからできる治療があり、子どもの成長を手助けする必要性が分かる講義となっております。再生する
再生時間 27:35
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