舌小帯の口腔機能発達不全症に対する影響 #1
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【2025年1月末までプレミアム公開!】
*2022年11月8日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
本動画は、不正咬合の予防について「舌」に焦点を当てて解説いただきます。
講師は日本小児口腔発達学会の代表理事である井上敬介先生と、理事である伊藤裕人先生です。
そもそも、不正咬合は予防が可能なものでしょうか。
基本的には原因がわかっていれば、予防することは可能だと言えるかもしれません。
現在日本では、5人に4人、つまり80〜90%の方が不正咬合だと言われています。
ここで井上先生は、歯並びが悪くなる原因は「歯にあるのではなく、顎の成長が悪いことにある」とおっしゃっています。
また顎が小さいことは、鼻腔を狭窄し、無呼吸症候群を起こす原因にもなりかねません。
では、なぜ顎の成長が悪くなってしまうのでしょうか。
その理由は「口腔機能発達不全症」だと、井上先生は言っておられます。
さらに、お口ポカンはどのような機序で歯列不正に繋がるのかということについても考えていきます。
お口ポカンや口呼吸、低位舌が起きてしまう根本的な原因は何なのでしょうか。
今回の動画では、「舌小帯異常」がどのような仕組みで口呼吸を引き起こし、歯列不正に関係しているのかを紐解いていきます。
「舌小帯異常」によって生じる弊害は、口呼吸だけではありません。
例えば赤ちゃんの場合、舌小帯が短いことで母乳が吸えない、といった問題が起こります。
他にも異常な摂食行動や発音、睡眠呼吸障害などに繋がる恐れもあるでしょう。
母乳育児は、頭蓋顔面成長に必要な筋肉を使うため、口腔周囲の成長において大切だと言えます。
他にも、睡眠時無呼吸症の病名を考えたギルミノー先生による「筋骨格仮説」やザギ先生の「筋機能理論」を見ていきます。
これらから私たちは、歯科の役割の重要性を感じられることでしょう。
本講義は、井上先生の示されているRoot Gear modelを元に、歯列不正の原因を上流に遡って解説いただきます。
Root Gear modelは、根本原因から代償性原因、そして結果的原因という流れで不正咬合について考えていくものです。
そして後半では、舌に注目し多くのことを学んでおられる同学会の理事、伊藤先生より「舌」について学べる内容の紹介があります。
舌の機能は「呼吸・発音・姿勢・嚥下・顎成長・咀嚼」と、非常に多岐に渡ると伊藤先生はおっしゃっています。
「舌」に関して私たちは、大学でも深く学ぶ機会はないと思われますが、世界的に見ても学ぶ必要はあると言えるでしょう。
今回の動画から「舌」や不正咬合についての理解を深めていきましょう。
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