＊2022年9月9日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。

低侵襲非外科的歯周治療（MINST）についてお話くださいます。
MINSTは非外科的歯周治療よりさらに、侵襲が小さい治療です。

次のポイントとしてはなるべくダメージのないように治療を行いたいという目的がありますが、そのために考えられているプロトコールの紹介をしてくださいます。
局所麻酔下でポケット底部まで徹底的デブライドメントをした論文で、細い超音波スケーラーチップ、マイクロキュレットを使用すると軟組織の傷害はどの程度なのかを説明してくださいます。
しかし、治療結果が良くなるというバイアスがかかってしまいます。
バイアスがかからないためにはどうしたらいいのか、比較研究が必要です。
その研究を紹介してくださいます。
従来のやり方とMINSTを比較して臨床結果はどのように違ったのかは必見です。

後半では、抜歯適応症例に対して、抜歯をしたくないという患者の希望に沿って治療を行った結果どうだったかを、MINSTと絡めて供覧してくださいます。
抜歯症例に一石を投じる臨床結果にはぜひご注目ください。

歯周治療の評価として一番メインになるのは歯の喪失を起こすかどうかです。
しかしこれを観察するには長期的な研究が必要なので、通常はどういった項目で評価しているのかもお話くださっています。