＊エアフローⓇはEMS S.Aの登録商標です。

2017年に行われた歯周病学会のワークショップにて、インプラント周囲疾患の新分類が発表されました。
ここで初めて明確に定義された「健康なインプラント周囲組織」、インプラント周囲粘膜炎・周囲炎の変更点をご存じでしょうか。

それぞれの場合での、エアフロー・ソニックブラシ・Er-YAGレーザーなどを用いた治療・メインテナンスも解説されています。
特にインプラント周囲炎の治療は、最適な方法が明確に示されておらず悩むこともあるでしょう。
動画では、アジスロマイシンによる抗菌療法を併用したFM-SRPでの歯周ポケット・病原細菌数の変化もご確認いただけます。
岩野先生が対応された実際の症例もあり、わかりやすくまとめられているためぜひご覧ください。

従来は、歯周病がある場合その細菌が元となってインプラント周囲炎を発症すると言われてきました。
しかし最新のメタ分析の結果、それぞれの細菌叢や遺伝子発現、免疫応答も異なると言うことがわかってきたそうです。
それでも、歯周病とインプラント周囲炎に関係があることに変わりはありません。
明確なリスクファクターは、慢性歯周炎の既往歴・口腔衛生状態不良・メインテナンス不備です。
ここで「インプラント周囲炎を防げるのは、歯科衛生士だ」と岩野先生ははっきりおっしゃっておられます。
歯科衛生士として非常に励まされるのではないでしょうか。

続いて昨年発表された「インプラント周囲疾患リスクアセスメント：IDRA」についてもお話くださっています。
こちらは8つの項目により、高・中等度・低リスクと判定していくもので、メインテナンス間隔を決めるのにも役立ちます。

また新分類に関しても詳しく解説いただきます。
今までの分類は歯周炎の範囲と程度のみで、進行スピードや将来的なリスクは示せませんでした。
新分類の大きな特徴は、主にCALとRBLを使うことと、宿主因子に喫煙と糖尿病が入った点です。
動画では「ステージ分類・グレード分類」についても細かくご説明くださっているため、ぜひご確認ください。

講義後は、3壁性の骨欠損症例に対しメンブレンやエムドゲインを用いた治療の様子を模型上でライブデモにてご覧いただけます。
その後本セミナー講師4名がQ＆Aにご回答くださる場面もあり、こちらも大変勉強になるでしょう。
最初から最後まで、学べることが沢山詰まった講義です。
ぜひご覧ください。

＊エアフローⓇはEMS S.Aの登録商標です。