顎関節症の基本治療:基本治療の病因治療、症例解説│Part3-2
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*2022年10月28日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
顎関節症の基本治療である「疾病教育」「病態治療」を解説していただきました。
今回の動画は、疾病教育の後に行う「寄与因子に対する病因治療」についての説明をしていただきましたので、ご覧ください。
顎関節症の寄与因子には、「行動要因」「環境要因」「宿主要因」の3つがあると説明してくださいました。
「病因治療」とは寄与因子をコントロールし、3つの寄与因子を良いバランスに保つことです。
そして、3つの寄与因子の中で最も自身でコントロールの出来る「行動要因」に着目していきましょう。
行動要因で代表的なものは、睡眠時ブラキシズムですが、口腔内装置は上顎スタビリゼーションタイプを西山先生は推奨されます。
そこで、マウスピースの調整方法と調整する際に注意することを詳しく説明していただきました。
調節する時に大切なことは、口腔内装置を装着した状態でブラキシズムが起きたときに、余計な害が出ないように考えることです。
実際に、咬合紙の印がついたマウスピースを見ていただき、筋肉の位置や顎の動きまで考慮した調整方法をご覧ください。
そして、マウスピースをハードタイプ・上顎に入れる理由も見逃せません。
次に、覚醒時ブラキシズム(TCH)の対応もお話していただきました。
こちらは患者様に行動変容法のステップ4つを使い、患者様自ら行動をしてもらうことで「覚醒時ブラキシズム」を減らします。
そして、実際の症例2つをご紹介くださいました。
最初の症例は41歳女性。
左耳前部の痛み(+)開口障害(+)TCH(+)ボルタレン服用とスプリントの使用でも改善されない状態です。
顎関節痛障害・非復位性顎関節円板障害と診断され、開口訓練とTCHコントロール指導が行われました。
3週間後には自発痛が消失し、開口量が2倍になり非復位性であっても基本治療だけで、十分改善が見られる症例でした。
次の症例は25歳女性。
10年前から両耳前部、頬部に自発的および機能痛(+)、4年前からスプリント治療中の患者様です。
そして、歯ぎしり音指摘(+)、起床時症状(-)でした。
左右側に咀嚼筋痛障害、顎関節痛障害、左側は復位性顎関節円板障害と診断され、睡眠時ブラキシズムとTCHの疑いもあります。
開口訓練と睡眠時スプリント使用は継続していただき、TCHチェックおよびコントロール指導を行いました。
8週間後には、自発痛は消失し開口量も大幅に大きくなり、10年の病歴であっても基本治療のみで十分改善が見られた症例でした。
西山先生は基本治療を初めて3か月位経過しても全く改善しないのなら、専門機関へ任せることを推奨されています。
そして、顎関節症によって咬合の異常まで引き起こると言われています。
次の動画で解説していただきましたので、ご覧ください。
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