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*2023年7月11日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
島田淳先生が、顎関節症で起こる症状やケア方法などについて詳しく説明して下さいました。
まずは、顎関節症の3大症状である「顎が痛む」「口が開かない」「顎を動かすと音がする」についての説明です。
顎関節症は、う蝕や歯周病とは違い運動器の疾患なので、通常の歯科疾患とは違う視点で診ることが大切です。
3大症状のうち、1つの症状を発症する場合もありますし、3つ全て発症することもあります。
3大症状を示す病気は他にもあるので、顎が痛いからといって顎関節症とは限りません。
顎関節症は鑑別診断が重要で、感染症ではないため腫れたり熱が出る、自発痛などはありません。
動かした時の痛みが中心なので、何もしないで痛みが出る場合は他の疾患を疑わなければなりません。
運動器の疾患なので、治療としては負担の軽減と機能の回復が基本となります。
顎関節症の発症メカニズムは、生活習慣や悪習癖で、これらのリスク因子が個人の許容範囲を超えた時に発症すると言われています。
発症を抑えるには、リスク因子を下げて個人の許容範囲の中におさめること、または体調管理をして許容範囲を上げることがポイントになります。
歯科衛生士は、生活習慣や悪習癖の負担を軽減してあげることが大事です。
顎関節症は、咀嚼筋や顎関節への負担の大きさとの継続により発症し機能障害が起きます。
セルフケアには、守るセルフケアと機能改善のセルフケアの2つがあります。
20代〜50代の働き盛りの方に発症するケースが多く、加齢とともに悪化する病気ではありません。
顎関節症は患者さん自身が目で見て確認することができない疾患のため、悪い病気ではないかと不安に思ってしまうのを安心させてあげることも大切です。
怖いと感じてしまうと、副交感神経の優位により痛みに繋がるので、顎関節症は怖くないということを伝えて不安を取ってあげることも必要です。
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