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*2023年7月11日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
島田淳先生に顎関節症の診察、検査、診断、治療について詳しく説明して頂きました。
顎関節症に対するセルフケアのやり方をマスターするのは大事ですが、何を目的に何に対して行うのか十分な理解が必要です。
顎関節症は1人1人様々な背景があるので、応用をしていくことが重要になるからです。
治療の流れとしては歯科治療と同じで、問診票の記入から医療面接、診察を得て診断・治療へと進みます。
治療としてはセルフケア指導があり、生活指導と運動療法指導が含まれ、どちらも歯科衛生士の対応が可能な範囲になります。
島田先生は、知識を得て積極的に歯科衛生士にも患者様に関わってほしいと仰っています。
歯科衛生士が介入できる治療範囲については、詳しく説明して下さっていますのでぜひ動画で知識を深めて下さい。
顎関節症の患者様は他の医療機関に通っていることもあるので、問診項目に入れること、悪習癖も項目に入れておくことがポイントです。
問診票の質問事項についてもピックアップして下さっていますので、こちらも動画が参考になります。
関節円板が正常な動きをしてくれない時に、クリック音や口が開かないという機能障害が起きます。
関節の可動域検査では、開閉経路の検査と開口域の検査を行い、原因が筋性によるものか関節性なのかの判断に使います。
顎関節雑音の検査では、開閉口運動と側方運動からクリック音とクレピタス音を診ていきます。
咀嚼筋の検査は触診で診ることができ、1kgの圧力で2秒間圧迫して痛みの有無を患者様に確認してもらいます。
力加減の練習法としては、計測器で測りながら覚えていくことを島田先生はおすすめしております。
日本顎関節学会では顎関節症の病態分類をⅠ〜Ⅳ型に分けています。
Ⅰ型〜Ⅳ型まで単独での病態の発症と重複して発症する場合とがあり、どの病態が中心となっているかも考えることが重要です。
実際に顎関節症患者様の発症ケースを島田先生が紹介して下さいました。
20代女性の方で左顎が痛い症例でしたが、2週間のセルフケア治療を行なったあとは著しい改善が見られました。
顎関節症の患者様は、顎が上に上がっていて口が開き口呼吸になっているケースが多く見られます。
姿勢や呼吸からも顎関節症を診ることが出来るので覚えておくと良いです。
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