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*2023年7月11日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
島田淳先生から顎関節症のセルフケア治療について詳しく教えて頂きます。
顎関節症の基本治療は、初期治療と専門治療の2つに分けられています。
初期治療とは一般開業医の先生がする治療で、治らない場合は専門治療へと移っていきます。
運動療法では、安静にして治すのではなく、血流、滑液循環を良くするため痛くても動かしながら回復を目指すやり方です。
主に歯科医師が行うもので、顎関節のストレッチをし痛みや開口障害の改善をします。
スプリント療法では睡眠時の顎関節と咀嚼筋の保護をして改善を図ります。
薬物療法は運動痛に用いるもので、痛みが強い方には痛み止めを処方し痛みが引いている間に運動療法を加えるものです。
動かすことによって、血流と滑液循環を良くして改善させます。
顎関節症のセルフケアでは、咀嚼筋・顎関節の痛み、開口障害、顎関節音に対処することができます。
守るセルフケアとして疾患教育・病態説明、機能回復のセルフケアとしては運動療法になります。
守るセルフケアは顎関節症全ての患者様に行い、毎回の治療時にできているかの確認を取ることが大切です。
顎関節症の人は体を動かしていないことが原因のケースも多いので、ウォーキングや肩を回す、深呼吸などをすすめても良いです。
機能回復のセルフケアをする場合は、初めに筋肉に温めたタオルをあてておくのも有効になります。
咀嚼筋と顎関節を緩める運動療法には、あいうべ体操が島田先生のおすすめになっております。
口が開かない開口障害の場合には、咀嚼筋の痛みや緊張が原因のケースと関節円板が障害になっているケースがあります。
痛みを我慢して口が開く場合は筋肉性が原因で、マッサージやストレッチが有効です。
痛みの有無に関わらず口が開かない場合は関節円板が原因なので、ストレッチや滑液の循環改善が有効になります。
顎関節音に関しては痛みがない場合は、基本的には経過観察として、守るセルフケアで患者様を安心させます。
患者様がどこまで治療を希望しているのか聞き取り、治療目標を決めていきます。
患者様と治療目的を明確にするために、インフォームド・コンセントをしておくことがポイントです。
治療後に痛みが出る場合があるので、しっかり説明し患者様の理解ややる気を下げないことも重要になります。
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