Doctorbook academy

    • 00:08 〜 introduction
    • 01:03 〜 顎運動の観察の重要性
    • 03:57 〜 講義内容
    • 04:17 〜 咀嚼時の顎運動
    • 05:42 〜 ヨーグルト・バナナ・煎餅を食べる際の咀嚼
    • 06:44 〜 咀嚼運動と限界運動の関係
    • 08:51 〜 咀嚼運動と限界運動の接点を考える
    • 10:53 〜 回転運動を困難にする2つの背景
  • 歯科治療において顎運動の分析はしばしば見過ごされがちですが、診断から治療計画の立案に至るまで、重要な役割を果たします。

    動画では、まず顎運動の観察の重要性について説明され、様々な咬合構成要素、特にアンテリアガイダンスとその「変化」を観察することの重要性が解かれます。
    その上で、咀嚼時の顎運動に特に焦点を当て、異なる食材(ヨーグルト、バナナ、煎餅)を食べる際の咀嚼動作の違いについて視覚的に示しています。
    これにより、食材の硬さや粘度が顎運動に与える影響を具体的に学ぶことができます。

    そして咀嚼運動と限界運動(顎の最大開閉運動や側方運動など)の関連性についても、図を用いて詳しく解説。どのように相互に作用するのか理解することができます。
    また、回転運動と滑走運動を困難にする2つの要因、顎関節の問題とベネット運動の制限についても触れられており、顎運動の分析を通じてこれらの要因を理解し、適切な治療を行うためのヒントを得ることができます。

    顎運動の基本を網羅した本動画は、顎関節症や咬合問題を抱える患者の診療に役立ち、日常臨床での顎運動分析の具体的なガイダンスとなります。
    ぜひご覧ください。

    【関連用語】
    顎運動分析 (Jaw Movement Analysis):
    顎の動きを科学的に分析すること。顎関節の機能、咬合パターン、顔面の筋肉活動などを評価します。

    咬合構成要素 (Components of Occlusion):
    正常な咬合を形成するための要素。これには歯の位置、咬合面の形状、顎関節の動きなどが含まれます。

    アンテリアガイダンス (Anterior Guidance):
    前歯が咬合において果たすガイド役のこと。適切な前歯の位置や形態は、健康な咬合に不可欠です。

    咀嚼運動 (Masticatory Movement):
    食物を咀嚼するための顎の動き。この運動は効率的な食物の砕き方や、顎関節と筋肉の健康に影響します。

    限界運動 (Border Movements):
    顎が行うことのできる最大限の運動。

    回転運動 (Rotational Movement):
    顎関節内での顎の回転動作。顎を開ける初期動作などに見られます。

    滑走運動 (Translational Movement):
    顎関節での顎の直線的な動き。顎を大きく開ける際などに見られます。

    ベネット運動 (Bennett Movement):
    下顎の側方運動に関連する特定の動き。下顎が一方向に動く際に、反対側の下顎の側方運動を指します。

    顎関節症 (Temporomandibular Joint Disorder, TMJD):
    顎関節や顎周辺の筋肉に関連する障害。痛み、顎の動きの制限、クリック音などの症状があります。

    中心位(CR, Centric Relation):
    顎関節が最も安定した、解剖学的に正しい位置。咬合の診断や治療計画において重要な基準点となります。

    咬頭嵌合位(IP, Intercuspal Position):
    歯の咬頭が最も密接に嵌合している位置。自然な咬合状態を示します。

    CR-ICP difference:
    中心位(CR)と咬頭嵌合位(ICP)の間の差。この差は、咬合の不調和や顎関節症の原因となることがあります。

    CR誘導 (CR Induction):
    患者の顎を中心位(CR)に導くための技術や手法。咬合の診断や治療において用いられます。

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