歯周病治療は、口腔内の問題に留まらず、全身の健康に深く関わる重要な医療行為です。
本講義では、48歳女性の重度歯周炎患者に対する、白石先生による綿密な治療過程を詳細に解説いただきました。

患者は30年ぶりの歯科治療を受けることになり、その口腔内状態は非常に困難なものでした。
白石先生は、現代の病因論に基づき、ホストの免疫力向上に焦点を当てた治療アプローチを採用。
抗炎症作用のあるサプリメントの使用や、短期間で特異的な抗菌薬の投与といった独自の治療法「SATS」を用いて、歯周基本治療を進めました。

この多角的な治療により、歯周病状況は大幅に改善。歯周外科治療を伴わない矯正治療や補綴治療も行われ、患者の口腔内だけでなく、全体的な健康状態にもポジティブな変化が見られました。
治療進行中の患者の歯肉の色や表情の変化、栄養状態の改善といった点にも注目しています。

白石先生は、4年半の治療を経てファイナルレストレーションを装着し、その後も8年間健康な口腔内を維持。
この過程で、人間の免疫力と腸内環境の重要性、特に糖分摂取の危険性についても詳しく説明いただきます。

本講義は、歯科医師や歯科衛生士にとって、歯周病治療における全身的な視点の重要性を再認識する機会となるでしょう。
ぜひ、この動画をご覧になり、歯周病治療における新たな視野を広げてください。