【概要】

木更津市開業の陽光台ファミリー歯科クリニックの渡辺泰平先生より、歯科診療での歯科衛生士によるマイクロスコープの活用方法について詳しく解説していきます。
まず、マイクロスコープには拡大、照明、記録の3つの重要な要素があります。拡大機能により、肉眼では見えない微細な歯の欠損やカリエスなどを発見できるというメリットがあり、実際に症例の画像を示しながら、マイクロスコープでしか見つけられない症状を紹介します。
また、マイクロスコープの光学的な特性について、光源の種類による色温度や明るさ、演色性の違いを比較し、各光源の長所と短所を説明しています。また、マイクロスコープの照明方式の仕組みについても触れています。
さらに、マイクロスコープとルーペの違いを比較検討しています。マイクロスコープはルーペに比べて体への負担が少なく、明るい照明が得られ、拡大率も変更可能であるなどの利点を挙げています。一方で、視野の狭さや機動性の低さ、高価格などの短所も指摘しています。
最後に、マイクロスコープの導入に際して留意すべき点として、適切な倍率の選択や準備作業、スタッフへのトレーニング方法などについて言及しています。
マイクロスコープの原理から臨床応用までを幅広く解説し、歯科診療におけるマイクロスコープの有用性を訴えかける内容となっています。