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2024年5月27日(月) 公開

術後の知覚過敏を起こさないためにできる対処法

    • 00:00 〜 CR修復時の裏層は必要?
    • 02:20 〜 知覚過敏を予防する臨床操作
    • 05:15 〜 知覚過敏はなぜ生じる?
    • 07:45 〜 知覚過敏への対応
    • 08:21 〜 ホームケアに有効な歯磨剤
    • 09:42 〜 まとめ
  • 術後の痛みの原因の一つに「知覚過敏」があります。 
    知覚過敏を訴える患者様が来院されたらどのように対応すればいいのでしょうか。 
    う蝕治療においてもガイドラインがあります。 
    それによると、深在性う蝕の治療においても、CR修復では裏層は必要ないとされています。 
    したがって、術後の疼痛の最大の原因は「micro leakage」です。 
     
    深在性のう蝕においては、う蝕病巣除去後、裏層をすることなく如何に早く充填するかが肝となります。 
    素早く緊密に充填することで、重合収縮が小さくなり、歯質とのギャップ形成を予防することができます。 
    これによって、漏洩を防ぎ、術後の疼痛の予防にもつながります。 
     
    知覚過敏の原因は様々です。 
    最も一般的なものが「動水力学説」です。 
    これは、様々な刺激によって、象牙細管内のCaイオン濃度は上昇します。 
    それによって、神経が興奮し、痛みが生じるとする理論です。 
     
    知覚過敏へはどのように対応すればいいでしょうか。 
    その方法は「知覚の鈍麻」と「象牙細管の封鎖」です。 
    特に、知覚過敏への最も重要なアプローチは患者様のホームケアです。 
    現在市販されている歯磨剤はたくさんありますが、これらの中でも薬用成分を十分に配合しているものがオススメされます。
    う蝕予防効果としては、フッ化ナトリウム配合のものがいいです。
    また、知覚過敏の抑制については、乳酸アルミニウム配合のものを進めるといいでしょう。
    薬用成分をまとめたリストをご提示いただいていますので、是非チェックしてみてください。


    う蝕や歯肉炎の予防だけでなく、知覚過敏の予防でもホームケアが重要です。 
    ホームケアに頻繁に使用される歯磨剤をうまく使って、術後のトラブルを未然に防ぎましょう。 
    患者さんと二人三脚で様々な疾患に対応してより良い治療をしていきましょう。 

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