土屋賢司先生 症例100本ノック 第13回 PART3【期間限定プレミアム公開】
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次の症例は臼歯部の欠損が点在しており、近心傾斜した歯の矯正治療の有無などの必要性を考えていきましょう。
欠損の本数は多くありませんが、だからと言って治療が簡単というわけではありません。
今回も一つの症例をより深く、より広く考え考察していきましょう。
症例は40歳女性、左上の奥歯の疼痛を主訴に来院されました。
パノラマで、左上7に歯髄に近接する透過像を認め、疼痛の原因はこの歯であると思われました。
しかし、これ以外に欠損が点在しており、育児のために自己管理ができなかったとのことでした。
本症例の治療計画としては、保存困難歯の抜歯の上で、欠損補綴を行うこととしました。
また、近心傾斜をしている下顎両側8のアップライトを行うことを予定しています。
今回の口腔内写真やパノラマからどのようなことが考えられるでしょうか?
若手の先生方からは様々な意見が出ました。
舌の状態から口腔乾燥が疑われたり、矯正治療による犬歯誘導の獲得の必要性など各先生方からの考えが挙げられます。
また、上顎犬歯部の矯正治療の有無などはどうでしょうか?
少数歯の欠損であったとしても、患者様のお口の中をよく観察すると色々な意見が出てきます。
やはり、患者さまのパノラマや口腔内診察を十分に行うことは重要ですね。
今回は前回とは異なり、咬合崩壊を起こしていません。
しかし、少数歯欠損であっても、患者様のお口の中を見て得られる情報はたくさんあります。
土屋先生は今回の症例からどこに目を付け、どのように治療を考えることが望ましいと考えているのでしょうか。
ぜひ一緒に考えてみましょう。
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